ねちょねちょ系鯖缶

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8/18/2025, 6:12:18 AM

頭上が熔けた
ただ見た
あんら、またか、と

毎度毎度のいつものことだ
偶に全ての均衡が折れる
地盤やらなんやら、些細なとこから大変なことまで
もにゃーっと、壊死する

何故か?そういったもんだからだ
摂理、その以上でも以下でも非ずして
故一切の感傷を抱くこと無く
燻る灰ごと火にかける

目先の紫が落ち零れる
骨がガタガタ鳴らしてく
地に沈みまたどっかに落ちる
その先でまた呼吸する
暇だなぁと、誰かに贖う

遥か遠くの空へ問う
この循環と衰退の価値を
その時貴方は知らなかったの
もしくは要らぬと突っ撥ねた
それがただただ、悔やまれる

8/15/2025, 9:25:58 AM

溢れた口が
どうしようもなくただ目を追った
吐き気と形容してよいものか
そればかりが巡った巡った

手と手を見つけて
噛んで噛んで噛んで堪えて
瘡蓋を知ろうと知ったことなく
また脳天撃つ為止め処なく

喉を締める喉を締める喉を締める
叫ぶ叫ぶ叫ぶ叫ぶ
頭に頭に
響く響く響く響く響く
充足感ってなんだっけ
空と回る思考が笑顔

煩わしい煩わしい
煩い黙ってて黙ってて黙ってて


黙ってよ?
そう訴えようとも気取られない
言葉にならないものだから
もう応えることすら不適切な
烈火の如く、済めば失せるばかりの代物
忘れ去られることさえ無いもの
実体は在るのに無いだけの、それだけの
あぁああああ

8/12/2025, 1:10:20 PM

藻掻くだけの日々に憑かれた
それがどうにもつまらなかった

温度を忘れた
から、暑いんだか寒いんだか分からなかった

ただ思い出せない
多くのことが
少し、うまく、わからない




“   ”




ぼたぼたと、きこえた


真夏の記憶

8/12/2025, 3:15:20 AM

“やさしいね”、だって
何をもってしてそうしたのかね
んなもん客観からする偏見でしかないのにさ

まず考えてもみてよ
例えばさ、金銭の代価に商品を快く引き渡すこと
客入り維持の為それはそれは丁寧ににこやかに接客をすること
それらの何が特別だって?

時折不安になってしまうよ、それ本気で言ってんのかって
だったらあんたはやさしいね、とてつもなく生やさしい
その裏に巣食った心根なんて訊こうとも思いやしないだろうに
それすら良識はやさしさだとか呼ぶそうだ

やさしさなんて合理性に他ならない
莞爾な笑みを湛えたそれのどこが信用に値するのか

8/9/2025, 5:20:57 AM

空は死んでいた
魚は浮いていた
落ち葉が此方を見ていた
花は哭いていた
蛙は臓を皮膚とした
呼吸が煤に塗れていた
君は、ヒトでは非ずに君だった
此の世界の何処に心の羅針盤などと崇高なものを見出した?
或いは其れが在ったとて、針先の寸分足らずも違っていないと言い切れた?
何故に斯様なものを妄信し、君を、

君の命を、足蹴に出来た、?


夢じゃないよ
いつか何処かの話じゃないよ
終わりは遠くに思えていようと、
其の実足の裏にて忍んでいる
明けない夜が無いのと同様
沈まぬ白昼も在りはしない

忘れないでいて欲しい
今享受している安寧は、酷く脆弱な停滞であるといえること
誰彼問わず、真に平和も幸福も何一つ分かれやしないこと
そして此の先、其れを知っていて欲しいこと

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