君と会った真夏の記憶。
あの記憶はこれからも忘れる訳は無い。

君は相も変わらず笑顔を僕に向ける。
嗚呼…ずっとこの時間が続けないいのに。

夏の事もあってすぐに溶けたアイスクリーム。
木陰で食べているのにすぐに溶けてしまうとは。

零れ落ちたアイスの雫を君がハンカチで拭う。
その姿に魅力された僕はアイスクリームを落としてしまう。
こぼれたアイスクリームの事なんてどうでも良かった。

僕に優しさなんていらない。
そのせいで君が不幸になってしまうから。

僕に優しさなんていらない。
君の期待を裏切ってしまうから。

風を感じると君を思い出す。
風と共に君と会ったから。

君に僕は一目惚れした。
だけどそれは昔の出来事。
君の幸せを願わないといけないから。

これは夢なんかじゃない。
痛みも感情も不安も全部現実なんだ。

地面が真っ赤に染まっていくのも
赤い血の池が出来てるのも
全部現実。夢なんがじゃない。