6/26/2024, 11:20:43 PM
《君と最後に会った日》
君はとても真面目で利口なやつだった。品行方正っていう言葉が1番合ってるかな。
…それだと人間的には損をする訳で。君は横断歩道を渡る子供を助けようとして車に轢かれてしまった。
それで何事もなかったらよかったのだが。
君は打ちどころ悪く入院している。そしてずっと昏睡状態だ。私は毎日様子を見に行っているが、君はなかなか目を覚まさない。
…「君」と最後に会ったのはいつだろうか。もうそれすらも忘れそうだ。
6/24/2024, 12:48:29 PM
《1年後》
受験生で必死こいて勉強している私。
1年後は…今思い描いてる私になってるのかしら。
…ちょっと疲れたし、休憩するか…
6/23/2024, 7:42:27 AM
《日常》
人間は変わることはあんまり望まない。だから普段と日常って言葉に「普」とか「常」って使ってる。
…じゃあ普通って何?
6/22/2024, 7:35:16 AM
《好きな色》
あなたの好きな色は何?
あたしはねぇ…
赤。それもちょっと黒が混ざった赤。
なんでって…
簡単に見れるし、何よりも興奮する。
今日もこれから見に行くね?
あたしはナイフ片手に人気のない場所を『狙って』歩いていくのだった。
そう、赤黒い色…血を見に。
6/20/2024, 11:24:12 PM
《あなたがいたから》
「はぁっ…はぁ…登りきった…」
私はエベレスト登頂を達成した。実に長かった。計画やらなんやらでもう1年ぐらいかかったような気がする。
「すごい景色…」
とてもカメラで撮ってもこの感動は再現できそうにない。しっかりと目に焼き付ける他なかった。
「ありがとね」
私は…『そいつ』に声をかけた。そいつは私と一緒にエベレスト登頂を達成した。そしてこの計画を支えてくれた。あなたがいたから、これは達成できたのだ。
…だがその人は私と同じ景色は見れていない。道半ばで倒れてしまったからだ。だから―私はあいつのお気に入りのものと一緒に登頂した。
あいつはこれで満足するだろうか。