─失恋─
彼からの唐突な別れ。
LINEの文面で、『加奈、別れたい』と一言。
それは虚しく、悲しく、私の心を空にした。
『何で?』『別れたくない』既読のつかない私の言葉。
彼氏の海翔はとても優しく、私達は愛し合っていたはず。
全部、私の一方的な想いだったのかなぁ。
───数日後。海翔のお母さんから電話があった。
『もしもし、加奈ちゃん?伝えたいことがあってね...。実は、』
その電話で伝えられたのは衝撃的なことだった。
海翔が死んだ。病気で。
聞いた話によると、私の前では心配かけない為、元気に振る舞っていた。
しかし病気は悪化していくばかり。
最後まで私に心配をかけないよう、別れを告げた。
...嗚呼、これこそ失恋か。こんな恋愛、したくなかったな。
私の恋愛は、まさに『失恋』『悲恋』と言う言葉にぴったりだった。
ハート700いきました!ありがとうございます!
悲恋とは、決してハッピーエンドに辿り着くことのない恋のことです。
後、雑談ですが、今日は月が綺麗ですよ。興味のある人は見てみてください。
以上、作者より
─正直─
私は自分が嫌いです。
大嫌いです。
何故なら周りに迷惑ばかりかけ、
周りに期待しすぎて勝手に後悔し、
嫌われない為に行動していることがバレバレ、
そして大切な時ほど正直になれず、
想いを溜め込んでしまう。
最近は特に小さなミスが増え、
周りには迷惑ばかりかけています。
そんな私が嫌いです。
正直になれない私が、一番嫌いです。
『周りに期待し過ぎることは、悪いことではない。
だが、後悔や裏切りを乗り越えることができる者がしていいこと。』
期待しなければ、まだ楽になれるんです。
でもそれを頭でわかっていて、出来ないのが私なんです。
だから私は、自分が大嫌いなんです。
長々と申し訳ございません。
以上、作者より
─梅雨─
梅雨が好き。
私の心を表しているように思えるから。
梅雨が好き。
涙や鳴き声を搔き消してくれるから。
梅雨が好き。
君が好きと言ったから。
すみません、眠いので手抜きです。
作者より
「今日は天気がいいね。お散歩日和だ。」
『そうだね。とても暖かい。』
車椅子に乗っている君。
それを押している僕。
治る確率がとても低い病気の中、
君は余命宣告をされた。残り1ヶ月。
そんな君は、悲しんだり、泣いたりせず、
ただ『最後まで光に包まれていたい。』
そう願った。
僕はそんな君を放っておけなかった。
だから今日も、暖かい光の中で散歩している。
本当はこんな天気の話をしたい訳じゃない。
僕が本当に言いたいのは、
「助かるように祈ろうよ」と、
「低い確率でも信じようよ」と、
ただそう言いたいだけなんだ。
そんな簡単なことが言えないのは、
きっと君が『光に包まれていたい』と願った時から、
もう君の中に光がないことがわかってしまったからかもしれない。
もし『助かる』と言う光を見せて、
助からなかったら僕は君を殺したも同然だ。
そんな君に恨まれるようなことを、裏切るようなことをしたくないから。
ただ、必死に走る私。
何かから逃げるように。
それは黒く大きく、低い唸り声をあげている、
とても怖いもの。
逃げたいのに、息をするのも辛くて、
苦しくて、足が震える。
一生懸命走っているのに、少ししか進めない。
それでも頑張り、物陰にかくれた。
これは夢だ。だから目を閉じれば終わる。
...本当に?
目を閉じても聞こえる唸り声。とても怖い、低い声。
おさまらない私の呼吸音。心臓の鼓動が聞こえる程。
段々と近付いてくる足音。まるで何かを探すように。
あれ?走ってるとき、此処に物陰なんてあったっけ?
そう言えば、さっきの足音は?
何で唸り声が後ろから聞こえるの?
...嗚呼、そっか。
これは夢じゃないのか。