人さがし

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5/18/2023, 10:42:17 PM

─恋物語─

この前、人とぶつかった。

すみませんって言う前に、『綺麗』と声に出た。

彼女は驚いていた。

その後「ありがとう?」と疑問系で言っていた。

彼女とは、それきりだと思っていた。

でも今日、彼女に会った。

「あ、前ぶつかった人。」と言って。

それから彼女とはよく話すようになった。

いつしか好きと言う感情が芽生えて。

そこから僕の恋物語の第一章が始まる。


『ものすごく悪い出来事が起きたら、第一章終わり、と言いましょう。
なぜなら多くの小説もまた、ものすごく悪い事を、
第一章の終わりに書くからです。』
私が好きな言葉です。【人生にも、起承転結あり】ってことです。
以上、作者より。

5/17/2023, 10:14:56 AM

─真夜中─

真夜中の23:00。

外は黒色のような紺色のような、

曖昧な色に染まっている時間。

私は家族に気付かれないよう、

音をできるだけ鳴らさないようにして、家から抜け出した。

信号や街頭の明かりが目立つこの闇のような街並みは、

私を包み込んでくれる。

それが気持ちよくて、同時に悲しくて。

夜は孤独感が押し寄せて、死にたくなる。

それでもこの夜が好き。

誰にも気を使わなくていいから。楽だから。

そんな夜が、ずっと続いてほしい。

題名【大好きな時間】

5/16/2023, 11:23:52 AM

─愛があれば何でもできる?─

下校中、彼が聞いてきた。

『愛があれば何でもできると思う?』

「当たり前じゃないか。愛があれば、思うままに行動できると思うからね。」

その僕の答に彼はつまらなそうに『ふーん。そっか。』と言った。

『僕はそう思わないな。』

『だって何かを手に入れたら、必ずいつか失うことが約束されてるからね。』

「...それってどう言う意味?」

『つまり、いつか何でもできなくなるってこと。』

「愛をいつか失うから?」

『そう。』

...何故だか、彼がとても悲しそうに見えた。

しばらく沈黙が続いた後、彼は別れ際に何か言った。

『 』

「え...今、なん『じゃあまた明日!』

遮るように言って、彼は帰ってしまった。


『愛って言うのはさ、友情でも言えることなんだよ。』

その言葉が意味することは、誰にもわからないだろう。


ハート500達成しました!本当にありがとうございます!
今回の話は会話を多くしてみました。(長くてすみません!)
【彼】が伝えたかったこととは何なのでしょうね。
以上、作者より。

5/15/2023, 11:00:01 AM

─後悔─

後悔はするだけ無駄だ。

もう過ぎ去ってしまったことに、

いつまでも気を取られては、君の時間が勿体ない。

君がもし明日死んでしまうと考えたら、

過去について考える時間が少しは減ると思う。

例えばその後悔が大切な人だとしたら、

次はどう笑わせよう。なにをしてあげよう。

そう考えたら楽じゃないかい?

だから下を向いていつまでも悩まず、

前を向いて笑っていよう。

そしたらきっと、もう辛くないから。

5/14/2023, 11:59:57 AM

─風に身をまかせ─

今、僕は落ちている。

学校の屋上から。風に身をまかせて。

いつからだっけ。

僕が死ぬのを楽しみにするようになったのは。

いつからだっけ。

全てがどうでもよくなったのは。

嗚呼、せめてその答を知ってから死にたかったなぁ。

でも、もう手遅れだから。

さよなら、世界。

また来世に期待して、僕は目を瞑った。

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