─真夜中─
真夜中の23:00。
外は黒色のような紺色のような、
曖昧な色に染まっている時間。
私は家族に気付かれないよう、
音をできるだけ鳴らさないようにして、家から抜け出した。
信号や街頭の明かりが目立つこの闇のような街並みは、
私を包み込んでくれる。
それが気持ちよくて、同時に悲しくて。
夜は孤独感が押し寄せて、死にたくなる。
それでもこの夜が好き。
誰にも気を使わなくていいから。楽だから。
そんな夜が、ずっと続いてほしい。
題名【大好きな時間】
5/17/2023, 10:14:56 AM