─神様へ─
拝啓、神様へ。
神様は何故、人々を不平等にするのですか?
何故、人々を不公平にするのですか?
僕は幼少期の頃、顔を火傷しました。
今では痛みはないですが、顔に跡が残ってしまいました。
その火傷の跡があるせいで、周りからは化け物と、よく言われました。
友達には裏切られ、いじめに合い、
先生や親に見捨てられました。
こんな姿、なりたくてなった訳じゃないのに。
何故こんな想いをしなければならないのですか?
僕をこんな世界に、こんな地獄に落とした神様に聞きます。
何故、僕を地獄に落としたのですか?
─快晴─
今日は疲れた。
先生に課題回収を半場強引にやらされた。
まぁ、いつでも作り笑いして、
何でも「いいよ。」と言ってしまう自分のせいだが。
そのせいか、周りから優しいとよく言われるようになった。
僕がどれだけ疲れているか知らずに。
勉強、部活、家族、友達。
全てストレスがかかる。
このストレスを消す為、空を見た。
空は雲一つない快晴だった。
こんな疲れた日でさえ太陽は輝いている。
まるで自分の汚れを照らし出すように。
そんな太陽にさえイライラしてしまった。
僕はみんなが思うより、優しくないのかもしれない。
─遠くの空へ─
「僕は何故生きている?」
遠くの空へ、今日も問う。
その答は帰ってこない。
ただひたすらに問い続ける。
いつかの答に期待して。
─言葉にできない─
「言葉にできないほど愛してる。」
そう男は言った。
一人の男と、棺に眠る女が一人。
女は何も反応しない。
彼女はもう起きることはない。
「なぁ、そろそろ返事してくれよ...。」
返事が帰ってこないことをわかっていて尚、
「君はどれほど僕を愛してるんだい?」
今日も帰らぬ人となった彼女へ男は問う。
その問の答えは彼の元にはいつまでも届かないだろう。
─春爛漫─
春爛漫(はるらんまん)は花が咲き乱れ、光が満ちた様子を表す言葉。
そう楽しそうに教えてくれた君は、
桜が咲き乱れ、光に満ち溢れた、
まさに春爛漫と言えるような時期に、
空へ旅立った。