人混みは苦手だったはずなのに。
思い立ってよさこいをはじめた私。
普段は化粧しないのに、
眼鏡なのに、
服も地味なのに、
お祭りで踊るときは、
思いっきり化粧して
髪を上げて、
コンタクト入れて、
衣装着けたら、スイッチオン!
この時ばかりは、人混みも大丈夫。
思いっきり踊って、
合間にビール飲んで、
お祭りの熱気に酔って、
テンション上がって、
いつもは封印してる私が弾け出す。
子どもが産まれて離れてしまったけれど、
「お祭り」と聞くと思い出す
あの高揚感。
楽しかった。
めちゃくちゃ楽しかった。
毎日ご飯が食べられること。
仕事があること。
元気で暮らせること。
思想や表現の自由があること。
選挙に行けること。
自分の人生を、自分で決められること。
それが私の日常だけど、
世界を見渡してみれば
それは全然当たり前じゃない。
だから、七夕の星に願いを。
世界が平和でありますように。
全ての人の権利が守られますように。
痛みに苦しむ人が、楽になりますように。
神様だけが知っている
私は、心の中に暴れ馬を飼っている。
超短気。
ハプニングにイラつき、
自分の言葉がうまく相手に伝わらないとイラつき、
自分の価値観と違うことが起こるとイラつく。
動線にものがあったり、自分の行きたい方向に人がいるだけでイラつく。
よく分からない物事に出会うとイラつく。
大声で叫びたい、暴れたい、そんな欲求。
だけど、わかってる。私は、たくさんの人に支えられて生きてる。もしもイライラにまかせて動いたら、みんな離れていく。人を傷つけたり、不快にさせるだけ。何も残らない。
だから、そんな自分は押さえて、隠して、いつもニコニコして、穏やかに生きてる自分を演じてる。
そういえば、中学生の頃から、
「盗んだバイクで走り出す~♪」や、「ギザギザハートの子守唄♪」に憧れながら、
実際には校則違反のひとつできずにいたっけ。
きっとこの隠してる自分を知っているのは、神様だけ。
墓場までもっていった時、これを閻魔様はどう判断するんだろう。
職場クラスターの中、自分もコロナになり。
自分の力不足が悔しくて、隔離のあいだにめちゃくちゃ勉強した。自分の人生の振り返りもした。そして、今の職場でやっていく覚悟を決めた。
大変身はそうそうできないけれど、一歩ずつ、少しずつは変わってる。
一年後は、もっと理想に近付いていますように。
人混みが苦手な私。
本当は街よりも山がいい。
若い頃は、普通に憧れて、あえて街中に行ってみたりもしたっけ。ゲームセンターなんて、息苦しいくらいに心拍があがっちゃうのに。怪しいキャッチにすぐひっかかっちゃうのに。
今は無理しない。都会は苦手、自然の中にいたいって言える。それだけでも、うんと楽になった。