雷 斗

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7/17/2023, 10:15:21 AM

遠い日の記憶…







りんちゃんはいい子過ぎるからねぇ…優しいのはいいけど、きっとこの先辛いこともある。
そんな時はね、この言葉を思い出すんだよ、
《恐れた時こそ、前に出ろ》

きっと 、助けてくれるよぉ、




数年前に亡くなってしまった、おばあちゃんの言葉をを思い出す。


カツカツとハイヒールの音を鳴らし、このパワハラ課長の前にやってきた。大丈夫、大丈夫、恐れた時こそ、前に出ろ、課長にギャフンと言わせてやるんだ


『あの!!!これ、今日の分のノルマです!!それと、今日限りで、退職させていただきます、私はまだこの先未来ある、若者なので、就職先も沢山あります!!課長と違って!!これまでの課長のパワハラは全て録音してあるので、せいぜい、刑務所でお幸せに!!それでは、さようなら!!』


バタンッ!!



『っ~~~…きんっちょうしたぁぁぁ、大丈夫、あとはこれを警察に届けて、…これで、これでやっと自由だぁぁ!!!これで、あの会社の先輩たちも楽になるだろう、良かった、良かった、…ありがとう、おばあちゃん、笑』


記憶を思い出すのは嫌いだったけど、思い出せてよかった、これで、自由になれたのだから、安いもんだ。


『…さ、就活しよ!』

7/17/2023, 1:34:17 AM

空を見上げて心に浮かんだこと 、

「あ、見て見て、あの雲、アイスクリーム見たい!!笑」

と君は空を見上げて、笑ってそう言った事をふと思い出した 。

『あぁ…僕、まだ君と生きていたかったなぁ…泣』

そう 、彼女は先月 、通り魔に刺され亡くなった。

今日は彼女の墓参りに来ていた 。彼女の両親も来ていいと快く言ってくれた。

彼女のお墓の前にしゃがみ、手を合わせる 。

『… 君が亡くなってから、もう1ヶ月もたったよ、君の両親も君がいないのに僕を家族のように接してくれる。僕の家族とは大違いだよ。…僕、まだ君とやりたこと沢山あったんだよ。プロポーズだって、するつもりだったのに 。…あぁ 、もう一度笑ってくれないかな …苦笑』

『…じゃあ、僕はもう行くよ。また来るね、愛してる』



《来てくれてありがとう 、私も愛してるわ》



『っ…』

『あぁ、っ、天国で僕のこと見守っててくれよな!泣』

僕は、空を仰ぎ、そう言った


僕はキミを忘れないよ 。空を見上げる度に思い出すから 。



7/15/2023, 12:25:47 PM

終わりにしよう 。


「え … ?」

久しぶりのデート 、何事かと思えば 、急にそんなことを言われた

「なん、で 、?な、何が悪かった?何がダメだった?言ってくれたらなんでも直すよ …!!」

違う 、君は完璧な人だった 、俺に尽くしてくれた 、嬉しかった

「じゃあ、…なんで、?」

…他に好きな人が出来たんだ 。すまない 、別れてくれ 。

「っ…」
「もういい!!わかった!!別れる!!じゃあね!!」

… ごめん 。

その謝罪は彼女に届くことなく儚く消えていった …




と 、話したのは 、彼が亡くなる 、2日前 。

あの時 、もっと聞いてればよかった 、後悔ばかり

彼の遺書には 、こう書かれていた 。

『 ごめんね 、こんな別れ方しかできなくて …
君の笑った顔も 、君の声も 、いつも遅くまで待っててくれるところも 、掃除が少し苦手なところも 、全部全部大好きでした 。』

「… そう、言うなら、もっと 、頼ってよぉ …( 泣 」


「あぁ、 私も彼の所に逝きたい 、 あぁ 、終わりにしたい 。」



7/14/2023, 11:06:33 AM

手を取り合って 、僕らはこの地獄から飛び出した 。
しゅわしゅわと炭酸が抜ける音 、蝉がなく音 、市民プールまでの道を歩く小学生の声 。
そんな夏真っ只中 、僕と彼女は 、死ぬまでにやりたいこと100を着々とクリアしていくのだった 。


そう 、夏が終わる頃に死ぬ為に …

僕らは今日も自転車で街を駆け抜ける 。