1/26/2025, 7:52:57 PM
子どもの頃、物陰に隠れて親を驚かせるのが大好きだった。隠れる場所はいつも決まって、玄関近くの竹やぶ。
いつも同じところから出てくる子どもの脅かしなんて、気が付かないはずがない。けれど、私の親、時には祖父母、彼らは律儀に驚いた振りをしてくれていた。
もうあの竹やぶに隠れられる大きさではなくなってしまったけれど、思い出たちが今も私の心を暖めている。
「わぁ!」
1/25/2025, 2:05:50 PM
昔すごく好きな小説シリーズがあった。
あとがきで作者が亡くなったことを知った。
「終わらない物語」
1/24/2025, 1:03:34 PM
守られていたんだろうな。
今思い返すと、そう感じる。
小さいマシュマロの雨みたいな
たくさんの嘘、嘘、嘘。
みんな甘くて美味しいのに
舌に残る人工的なバニラの香りが
妙に鼻につくのだ。
美しく飾られたドールハウスに、
薄ピンクのかわいいフィルターをかけて
丁寧にていねいに隠された真実。
世界って、
そんなに美しいものでもなかったんだね。
酸性雨がパラパラと降る、
ネオンの光とクラクションが煩い
どうしようもなく都会の臭いがする、夜。
「やさしい嘘」
1/23/2025, 12:29:12 PM
縫い合わせた瞼越しに
柔らかい光を見た
「瞳をとじて」
1/22/2025, 6:20:27 PM
共にいる日々が
続くほどに増えてゆく
贈りあった想いたち
この時計は
珍しく暖かかったあの冬の
クリスマスに贈ったもの
少し軽装で、
きらびやかな街を
二人歩いたこと、
今でも覚えている
あんなにイルミネーションが
綺麗だと思ったのは初めてだった
あなたが贈ってくれた
美しい黄金のような香水
華やかで、しっとり甘くて
少しムスクが香るのが好きだった
つけて歩くたびに
あの夜を思い出すの
何回目の再会記念日
記憶を纏うから、
贈り物って美しいのね
記憶を纏うから、
贈り物って醜くなるのね
「あなたへの贈り物」