1/10/2025, 2:31:34 PM
時は彼を癒さなかった
過去の美しい夢に溺れた
あなたのいない未来など
許せるはずもなかった
止まった世界の中で
進むための鍵を探すふりをした
既にこの世にない鍵の
模造品を、類似品を
作っては、見つけては、
粉々に砕いて捨てた
それは本物ではないから
人に微笑むそのうらで、
世界に怨嗟の声を吐いた
私はずっとあなたの夢をみている
眠っていても、醒めていても
そしていつか必ず
再び私が未来へ進めるように
きっと本物の鍵を手に入れると
誓って私は目を開けた
「未来への鍵」
1/9/2025, 1:41:13 PM
たぶんだけど、集めるとガチャが引ける
「星のかけら」
1/7/2025, 6:17:18 AM
生きている間は一緒にいたい
「君と一緒に」
1/5/2025, 6:22:00 PM
永久凍土のようだと思っていた
彼女が微笑んだ日
険しい山の峰々
その頂きを飾る真っ白な輝きよ
彼女の長い冬が
まだ去ることはないけれど
その笑みは冬晴れのような
澄んだ神聖さをふっと吹き込む
そんな美しさだった
「冬晴れ」
1/4/2025, 10:52:34 AM
おなかがいっぱいで、
ぽかぽかあったかくて、
うとうとねむい
足先が触れ合うのがくすぐったくて、
繋いだ手からじんわり熱が伝わる
瞳を閉じたまぶたから
陽の光が透けて眩しい
私たちの未来は
きっと明るいと思えた
背中に敵はなく、
目前に難はない
ひとりでも立てるし
ふたりでも歩けるのだ
だけど今はすこしここで寝転んで
幸せを分かち合おう
再びふたりが旅に出る時まで
「幸せとは」