時は彼を癒さなかった
過去の美しい夢に溺れた
あなたのいない未来など
許せるはずもなかった
止まった世界の中で
進むための鍵を探すふりをした
既にこの世にない鍵の
模造品を、類似品を
作っては、見つけては、
粉々に砕いて捨てた
それは本物ではないから
人に微笑むそのうらで、
世界に怨嗟の声を吐いた
私はずっとあなたの夢をみている
眠っていても、醒めていても
そしていつか必ず
再び私が未来へ進めるように
きっと本物の鍵を手に入れると
誓って私は目を開けた
「未来への鍵」
1/10/2025, 2:31:34 PM