真っ暗な崖の淵に立っていた
今は仄かな光が遠く見える気がする
良い一年でした
希望の年でした
「1年間を振り返る」
ほぼ寝たきりから、この1年で大分回復して身体が動くようになった。動けるというのは、本当に凄いことなのだなとしみじみ感じる。心身ともに視界が広がるような気持ちだった。
少し前までは行きたいとすら思えなかったのに、今はあれがしたい、これがしたいと望みがぽこぽこ湧いてくる。ただ散歩して、寄り道してアイスクリームを食べることができた日、涙が出るほどうれしかった。旅行なんて行けるわけがないと思っていたのに、景色を楽しむ体力がついた。
少しずつだけれど、これからも進んで行けたらいい。
みかんの缶詰は好きだけど、
生のみかんはそんなに好きじゃない
未完の小説の続きを
みかんを眺めて待っている
未完の日々
(私は食べないけど香りはすき)
「みかん」
とろとろ眠い12月
こたつに集まる冬の夜
おしくらまんじゅうして眠る
大好きな人
大好きな家族
いつもよりくっついていられるから
うれしくて布団の中でもぞもぞ
足が冷たいからくっつけないでとか
冷たい手を差し込まれてさけんじゃったりとか
だけど、触れ合う背中とお腹がぬくいのだ
冬になるとあたたかいことがよく見える
「冬休み」
よく死にたいとか、やめてしまいたいとか思うし、言う。だけども、じゃあ今すぐ死んでしまうとしたら?と考えたときに、
「ヤッター!」
じゃなくて、
「まだApple Musicの契約期間終わってないから勿体ない」
とか、
「冷凍庫のちょっといいアイス食べてからがいい」
とか、
「買おう買おうと思ってかれこれ2年の手袋買っとけばよかったかもしれない(でも買わない)」
とか思う私はまだ大丈夫だなと思う。煩悩にまみれている。
「手ぶくろ」
変わってゆくことの希望
変わってゆくことの不安
変わってゆくことの喜び
変わってゆくことの絶望
変わらないものはないのだと
変わらないものは死だけだと
本当にそうなのだろうか
本当にそうなのだろうな
いつか死さえ変わる日が来たら
生きることも変わるのだろうか
生きてゆくこと
死んでゆくこと
世界が回ること
時がすぎること
振り返った時に
見える景色たち
先を見据えた時
望む未来と景色
変わらない絶望と
変わってゆく絶望
何方が好ましい?
詮無いことだ
詮無いことだ
「変わらないものはない」