maria

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6/10/2024, 7:54:45 AM

「朝日の温もり」

理不尽な仕打ちや
心無い暴言の数々
にんげんとは 会いたくない
ことばなどは 口にしたくない
すべてを疎ましく思い
このほしすらも 恨む心にある時に
太陽を温かいなど 思えないだろう

けれど思い出すがいい

太陽の温度は46億年前から変わらぬのだから
変化しているのは あなたのこころのみ



人の心が変化するのなら
温もりを感じる心でいたほうがいい。

恨み、妬みの深い井戸から
遥か高いところにいる太陽を眺めたとて
温もりなど誰が感じられようか。
46億年 このほしを温めてきた太陽すらも。

あなた次第  こころ次第

さあ顔を上げて  ほら 朝がくる



       「朝日の温もり」

6/5/2024, 3:47:10 PM

「誰にも言えない秘密」


私には

誰にも言えない秘密があるの


などと口にできる程度の秘密とやらは

本当はどうでもいい秘密


本当に誰にも言えない秘密は

時として 自分自身すらも騙し

あたかも 隠し事など無いよう

なかったことにしてしまう



恐ろしい 秘密

「誰にも言えない秘密」

6/3/2024, 4:34:26 PM

「失恋」



私の想いは私の中のもの



あなたに伝える必要もなく

あなたに押し付けるでもなく

ただあなたの望みを慮るだけ

ただあなたの幸せを願うだけ


あなたの隣に私がいなくても

ただあなたの行く末を祈るだけ


私の中のこの想いがある限り

私は「失恋」はしない


         テーマ「失恋」

6/1/2024, 1:13:37 PM

「梅雨」


つ  ゆ

口をすぼめて、よんでみる

まだあおい
まだかたい
まだ眠ったままの
まだなんにでもなれると夢見る
手のひらに ちょこんとまるまった
梅の実よ

あなたはこれから

なにになってゆくのか

紅く染められ

人々の眉を顰めさせるのか

酒に浸され

人々を酔わせ惑わせるのか

あなたの未来は

この梅雨がおわる頃に 

決まるのだろう

あの空に虹のかかる頃に

決まるのだろう

         「梅雨」


5/31/2024, 11:57:24 PM

「無垢」



「貴女は純粋だよね」と

目を細めながらあなたはいう。

けれど私は微笑むだけで 返事をしない。



あなたに「私の全身で」

あなたに「私のすべて」

こころを傾けたわたしは……

そんな今の私は

「純粋」にみえたとしても

「無垢」ではないのを

私自身知っているから。


テーマ「無垢」

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