11/3/2024, 1:04:54 AM
「眠りにつく前に」
眠りにつく前に
今日いやだったこと
明日の憂鬱な予定
そんなこんなで頭の中をいっぱいにして
水を飲んだりチョコレートを食べたり
あれこれ試して足掻くことと
目を閉じて 神様を感じながら
あなたが ゆっくりやすめますように
あなたが いい夢をみられますように
あなたの明日が 良い日であるように
などと 自分のことを忘れることは
真逆のようだけど
じつは同じ方向だったりする
「眠りにつく前に」
10/11/2024, 1:15:46 PM
「カーテン」
窓を開けて
それでいて
レースのカーテンをかけるのは
あなたの運ぶ風に気づくため
あなたにカーテンに触れて
そこから笑顔を覗かせてほしいため
こんなふうに
カーテンが揺れるたびに
ドキドキしたいから
「カーテン」
10/6/2024, 2:08:06 PM
「過ぎた日を想う」
過ぎたときを想う
たとえそれが昨夜のことであろうと
たとえそれが今宵
先刻のことであろうと
過ぎた日々の欠片たち
その欠片を両手で掬いあげ
宝箱に隠す
それが記憶
9/29/2024, 10:54:47 AM
「静寂に包まれた部屋」
自分の鼓動と
血液の流れる音を聞きながら
静寂からの無言の圧力たるや
わたしに何を期待するというのか
スマホを手にしろというのか
この部屋から出ろというのか
わたしから手をのばせと?
わたしからあゆみ寄れと?
わたしから?
ねえ わたしからなの?
ねえ こたえて
静寂に包まれた部屋よ
「静寂に包まれた部屋」
わたしから歩み寄れというのか
9/28/2024, 12:15:21 PM
「別れ際に」
別れ際に
言っておかなくちゃと思うことは
別れ際には 思い出せなくて
たいていは
別れたあとに思い当たる。
では今度こそ
次に逢ったときに
と思うけれど
それもまた 思い出せなくて
私の目の前のあなただけで
こころが いっぱいになってしまう。
あぁ このことを
あなたに伝えたら
どんな顔をみせるだろう
別れ際に
「別れ際に」