1/12/2024, 5:40:26 PM
「ずっとこのまま」
太陽に見守られ
雨の恵みに雪の下
夜の暗さも冷たさも
明るくなって
眩しくなって
だんだん陰って
水平線に陽が沈む
東の空が太陽を出迎える準備をする
2億5000万年
うねるように 怒るように
踊るように 咽び泣くように
このほしは成長を続ける
なのに私だけ
ずっとこのままってのは
虫が良すぎないですか?
「ずっとこのまま」
1/12/2024, 1:57:01 AM
「寒さが身に染みて」
暑い日には「温かい」といい
寒い日には「涼しい」という
そんなあなたがいてくれるから
あなたの存在が私に根付いてゆく
あなたの存在がなかったとしたら
この寒さが身に染みて
涙も凍るだろう。
あなた以外のこの世の誰一人
気づくことなく。
1/10/2024, 4:47:15 PM
「20歳」
生まれおちて
息を吸い 息を吐き
もがき苦しみ 正解も得られず
真の友もなく
誠の師もなく
凍えながら 泣きながら
ただ ただ 歩んできた。
そうして20歳になったとて
突然未来が拓けるわけでもないでしょう。
だから 成人の日に
私に何かを期待しないで。
私に羽化を求めないで。
これからも独り
ただそれだけのことでしょう。
1/9/2024, 11:03:27 PM
「三日月」
三日月は哀しい
三日月は淋しい
三日月は息も絶え絶え
三日月は目に涙を溜めて
三日月は声を震わせ
消え行く定めに抗うように
あなたの名を呼ぶ。
あなたは空を見上げて
その姿を決して忘れぬと誓ってくれれば
三日月は目を閉じて
安らかに眠りにつき
そして生まれ変わるだろう。
あなたに再び会うために。
「三日月」
11/17/2023, 4:39:17 PM
「冬になったら」
冬になったら
寒いから。
いいでしょ
いつもよりも距離を縮めても。
ホラ 寒いから。
いいでしょ
ホラ 寒くない。
すこぅし 温かくなった。
いつもよりも距離を縮めたら
「冬になったら」