「誇らしさ」
誇らしさ
それは朝日の出る前に
土から這い出て木に登り
誰からも教わらずとも
脱皮をする得も言われぬ美しい翅の蝉
それは母猫に見守られて
ヨロヨロしながらも
朝日に向かって立つ仔猫
それは小さな小さな種からエネルギーを貰い
ゆっくりゆっくり茎を伸ばし
太陽に向かい大輪の花を咲かせる向日葵
そしてそれは なにがあろうと
私を愛してくれる
最強のあなたの存在
そして ねえ 私も又
そんなあなたを愛する
誇らしさときたら。
わかる?
「誇らしさ」
「夜の海」
あかるくてやさしい
太陽の守護のもと
海の生き物たちは戯れるように
遊ぶかのように舞い泳ぐ。
けれども 銀色の凍えるかのような
月の光のもとでは
生き物たちは
食う 食われる 奪い合う
競い合い 生まれ
なにもわからず波に揉まれる中で
共に生まれたきょうだいが
瞬く間に死ぬのを目にする。
人間などには決してみせぬ
夜の海というのが きっと
ほんとうのすがたなのだろう。
つまりは
ほんとうのすがたなどというものは
明るい陽のもとでは
上手に本性を隠し 姿を表さない。
「夜の海」
「自転車に乗って」
歩くでもなく 走るでもなく
自転車に乗っていいことは
「あ、こんにちはー」と言いながら
サァーっと近づいて
あなたの反応を見る前に
「じゃあ またね!」と言いながら
スゥーッと紅い頬を
風で冷ますように消えられること。
なのになぜ
あなたときたら
「ちょっ!まてよ!!」
なんて云いながら
わたしのあとをついてくるのよぅ!
「自転車に乗って」
「心の健康」
そう、
こころが元気であることが
ほんものの健康ってこと。
こころが弱っていると
妬み、猜疑心、被害者意識、
ネガティブな方向にしか考えが進まない。
こころが弱っていると
胃に穴が開く
自らいのちを絶つ。
だから あなたのこころが
元気で健康でいられるように
私は笑顔を両手を拡げ放つ。
「心の健康」
「君の奏でる音楽」
「君は声は大きいし、
今までに散々文句を言われたし、
歯に衣着せないではっきり言うから
口は悪いけど」
それは、私が嫌われてもいいから
あなたが他の方に
尊敬される人でいてほしいから。
だから敢えて人が言わないことも言う。
あなたのこれからの人生に
私はいなくていいから
幸せになってほしい。
私があなたの周りの空気を
ただただ和ませようと願って
拙い手でゆっくりと楽器をひくと
「君の奏でる音楽は嘘をつけないね。
とても優しくて心地よい」
全部あなたに伝わっている。
あなたの言葉も
まるで奏でる音楽のよう
やはりあなたには かなわない。
「君の奏でる音楽」