玉響

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10/3/2023, 2:40:43 PM

あなたを愛さなかったことを、
わたしはきっと後悔しているのだと思います。
また巡り会えたら、
いいえ、わたしはそれも許されないかもしれません。
あなたの想い出に、綺麗なまま残っていたかったの。
わたしの願いはそれだけでした。
どうか、少しでもわたしを愛してくれていたのなら、
あの言葉が本当だったのなら、
この愚かなわたしを、あなたを愛していたわたしを、
記憶のなかに留めておいてくれませんか。
季節が回って、
時がたって、
わたしたちが全てを想い出と思えたとき、
またあなたに巡り会いたいと、
愚かなわたしは、そう思ってしまうのです。

10/1/2023, 12:36:30 PM

憶えていたいこと。
忘れたかったこと。
夕暮れ時、夜と昼の境が曖昧になる時間。
黄昏のなかに溶けていきたいと、
自分の存在さえも曖昧だと、
あたしはそう思います。
夜は寂しい。
昼はどうにも眩しいですね。
息をするのは得意ですが、
生きることは苦手です。
寂しさも、後悔も、愛も、あたしには分かりません。
浮遊して、曖昧になって、
そうしてあたしは生き抜いていくの。
さようなら、
誰そ彼のあなた。