玉響

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8/23/2024, 4:23:25 AM

どうかあなた、あたしの皮を裏返して。
表からは見えない、小さな傷たちを見て。
ねえあなた、嫌いにならないでね。

7/13/2024, 6:16:35 AM

これまでずっと、黙っていたけれど、
眠くて頭が回らないんじゃないのよ。
あなたのことで頭がいっぱいで、
ついうっかり愛を伝えそうになるから、
簡単なことばしか呟けないの。

7/2/2024, 8:43:27 AM

窓越しに見えたのは、クラスの静かな図書委員の姿だった。黒く長い髪と、縁の細い眼鏡で、静かだけれど、奇妙な美しさがある少女だった。
彼女はちらりと周りを見渡して、スカートのポケットから色つきのリップを取りだした。学校では禁止されている、色つきリップ。つけてる女の子たちは沢山いるけれど、彼女が持っているのはいつも色のつかない、薬用の透明リップだった。
少し震える手で、リップの蓋を外してゆっくりと唇に添わせる。綺麗な形の唇が花開くようにピンクに染まるそのさまから、僕は目を離せなかった。
ぷる、と瑞々しい唇があ、と言うように開いた。
思わず顔を上げると、彼女の切れ長の目と目が合う。
いつもよりピンク色の唇と、恥じらいで赤く染った頬に、僕はどうしようもなく、欲情している。

6/15/2024, 5:21:54 AM

今日の空は曖昧だ。
曇りにしては明るいし、晴れにしては暗い。
太陽が覗いたり、隠れたり、
僕はこの天気を何て言うのか分からない。
君は言った。
これが女の愛よ。

5/24/2024, 10:08:56 PM

あなたは、あなたが思っているよりずっと、
あの人に想われていたんだよ。

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