玉響

Open App
11/17/2024, 4:15:42 PM

冬になったら、ニットを編もう。
グレーの曇り空によく映えそうな赤い毛糸を買って、
秋の黄色い紅葉の下を歌いながら歩く。

10/17/2024, 10:35:12 AM

忘れたくても忘れられない。
貴方の事じゃなくてね、
貴方を好きだった時の空の色とか、
貴方と一緒に好きになった音楽とか、
いいねついただけで残しちゃったスクショとか、
そういうのが全部忘れられないの。
貴方を好きだった記憶を、手放せないの。

10/10/2024, 12:14:41 PM

どうしてあなたは泣いてるの、と少女は問うて、
僕のことをじっと見つめた。
僕は少し考える。
僕はどうして泣いているんだろう。
「理由なんてないよ、」
と僕は答えた。
僕は涙を流している。
悲しくて、
悔しくて、
辛くて、
嬉しくて、
自分のために、
誰かのために、
幸せになるために、
涙を流している。
毎日、美術館の隅っこで、涙を流している。
陽の当たらない絵画の中で、涙を流している。
「君は、僕がどうして泣いていると思う?」
少女に問いかける。
少女は僕をじっと見つめて、こういった。
幸せになるためだわ。
僕は優しく微笑んで、少女は大人になった。

8/23/2024, 4:23:25 AM

どうかあなた、あたしの皮を裏返して。
表からは見えない、小さな傷たちを見て。
ねえあなた、嫌いにならないでね。

7/13/2024, 6:16:35 AM

これまでずっと、黙っていたけれど、
眠くて頭が回らないんじゃないのよ。
あなたのことで頭がいっぱいで、
ついうっかり愛を伝えそうになるから、
簡単なことばしか呟けないの。

Next