親の愛を知らずに育ったあの子に
僕は何をしてあげられるのだろうか。
僕には両親がいて(普通が何かは知らないけど)、
素朴な愛を注がれて生きてきた。
そんな僕が愛を注いでもあの子は
真実だと信じてくれのか。
多分すぐには受け入れがたいだろう。
だから僕は温かいペットボトルのミルクティーで
心も体も暖めて欲しい。
小さすぎる素朴な愛だけど
段々と少しずつ大きな愛を注いでいくよ。
僕が両親にもらった愛よりも
違う意味を持つ愛を君に教えたい。
君が言う「愛してるよ」のひと言は
いつも心の奥を締め付ける
心の奥底に眠る小さな影は本当のことを示した心
明日が来るのが怖いけど、
明日が来たら嫌な予感が当たる気がするけど、
もう、そんなこと言ってられないのかな。
自分が何かのきっかけで死を迎えない限り
私の明日は来る。
そんな不安を君だけに打ち明けたら、こう言った。
「明日が怖くても、近い将来はわからない。
あなただけの楽しみだってあるでしょ?
困難を乗り越えた先には君だけの喜びが待ってる。
楽しみがないなら作れば良い。
誰にだって好きなものはあるし、得意なものもある。
それを心に秘めて明日を迎えよう?
きっと『生きててよかった』って思える日が来るよ」
それを聞いて私は、
自分の好きなものや得意なものを過去を通して探った
小さい頃からひとりぼっちだった私には、
友達という言葉を理解できなかった。
だから、同世代の子と仲良くするより
人形と遊ぶことが楽しかった。
そんな私でも大人になって社会に出ると
仲間ができた。
友達という堅い絆ではないけど、
仕事をする上で必要とし、必要とされる仲間ができた
その中で趣味の話をしたり、
ちょっとした冗談から生まれる笑顔もあって
私は初めてひとりぼっちから抜け出せたようだ。
友達になると
この「仲間」の関係に重しが乗っかるようで怖いから
このままでいい。
もしかしたら、
相手は友達のように思ってくれている面も
あるかもしれない。
それでも私は「今の城」を壊されるのが一番怖いから
仲間のままで幸せだ。
私にとって君はただの友達なんかじゃない。
親友とは違うほっこりとした温かいものがある。
でも、君は「お前は妹みたいな存在」だと言う。
妹から同じ目線の人になりたい。
もし、君の私を見る目を変えられたら私の勝ちかな?
「好き」って言ってもはぐらかされるだけだから
隠していた「好き」を遠回しに言おうかな。
「私を妹のように大切にしてくれてありがとう。
ただ、ちょっとだけ君に謝らなきゃいけない事がある
昼休憩。君が多目的教室でぐっすり寝ている時に
私たちの教室にある君の上着を勝手に持ってきて
君の背中にかけたのは私だったの。
あの時はとぼけてごめんね。
そんなこと言ったら君が怒ると思ったから」
台風の目のように一瞬だけ、好きって伝えたかった。