私にとって君はただの友達なんかじゃない。
親友とは違うほっこりとした温かいものがある。
でも、君は「お前は妹みたいな存在」だと言う。
妹から同じ目線の人になりたい。
もし、君の私を見る目を変えられたら私の勝ちかな?
「好き」って言ってもはぐらかされるだけだから
隠していた「好き」を遠回しに言おうかな。
「私を妹のように大切にしてくれてありがとう。
ただ、ちょっとだけ君に謝らなきゃいけない事がある
昼休憩。君が多目的教室でぐっすり寝ている時に
私たちの教室にある君の上着を勝手に持ってきて
君の背中にかけたのは私だったの。
あの時はとぼけてごめんね。
そんなこと言ったら君が怒ると思ったから」
台風の目のように一瞬だけ、好きって伝えたかった。
小さい頃、
いつも抱っこをして一緒に寝ていたぬいぐるみがある
今はそのぬいぐるみを部屋の片隅に置いたまま
忙しなく毎日を過ごしている。
ただ最近では、
私が片思いをしている人を
このぬいぐるみに見たて抱きしめるときがある。
そして、声を殺して泣く。
誰にもバレないように既婚者のあの人を想って泣く。
あの人の左手の薬指に光るものを
思い切って奪いたいと思いながら。
ビー玉のように逆さまに映る鏡があるなら
自分の気づかなかった魅力が見つかるのだろうか。
私にはコンプレックスしか思い浮かばない。
でも、もし逆さまの自分見ることで
自分だけの『素敵』を発見できたら
きっとそれは内面から生まれた余裕なのだろう。
それが、形となって鏡に現れる。
鏡は見知らぬ自分を写す夢のようなアイテム。
心が落ち込んでる時、
仲間の言動や態度にちょっとでも冷たさを感じると
落ち着いていられず、
何をやっていても心ここに在らずになってしまう。
布団に入っても眠れなくて朝が来る時もある。
解決法なんて簡単には見つからなくて
不安になる。
謝っても原因がわからないからこそ
「すみません」に芯がなく、空洞で頼りない。
誰かに相談しても
当事者じゃないから答えを見つけられなくて、焦る。
でも、数日後にはあれはその人の家の事情だったとか
大したことないことで済ませられる。
その日が来るまで不安で眠れられないけど、
明けない夜はないと誰かが言うように
いつかはまた平穏な生活が来て眠れるだろう。
私はいつもそう信じてる。
「ボーイフレンドが欲しい」
と友達なのか恋人かあいまいなことを言う私だけど
現実はそう甘くはない。
出会いの場が限られている私では
親しい間柄の同僚はいても
到底、彼氏なんて作れない。
夢という名の理想では
顔がカッコよくて、背が高くて、ユーモアがあって、
優しさも持ち合わせている。
現実に、そんな独身男性がいないかなと思うけど
その全てを装備している人は大抵、既婚者。
現実は理想とは逆だからこそ面白いこともあるだろう
誰かを好きになることよりも
自分を肯定するのが先かもしれない。
だから、私はおひとり様でいようと思う。
誰かと結ばれるのを諦めた先に
もしもの出会いがあるかもと
有名な誰かの自伝で教えてくれた。