『言葉』とは形が無いものだと思ってた
文字に表され
音に飾られ
声によって支配される
そんな言葉たちはフワフワした綿毛のように思える
だけど
言葉は利用されるシチュエーションにより
形を変える
ポジティブなときは花のように柔らかく丸みを帯び
ネガティブなときは岩のように硬くてトゲを持つ
ネガティブなときの言葉を花に変えられたら
チューリップの花弁のように苦さを守りたい
幼い頃、ジャングルジムが怖かった。
まず第一に登り方がわからないし、
もしかして一生出られなくなる迷路なのかと思った。
だけど、
あの頂上に辿り着けたら
これからの道を何も恐れることなく歩めるのかと
ふと思った。
ある日、友達に誘われて勇気を出して
ジャングルジムに登った。
誘導されることに安堵したのか恐怖心なんてなかった
そして、その友達と二人で頂上まで行った時
目が回った。
巧みに絡むジャングルジムの迷路のような格子が
私には複雑な知恵の輪の中にいるように思えた。
私が足を滑らせて落ちそうになった時、
友達は私の腕を掴んでこう言った。
「大丈夫だよ。
ここは勝負に勝った僕たちの優先席だから」
サヨナラさえ言えぬなら私はどうすればいい?
私はあなたを裏切ったの。
だから、別れの言葉を言わなくてはいけない。
誰かの声が聞こえる。
「今までありがとう」
君は誰なの?
「あなた」なの?
もし、そうならば…
誰かの声に涙を流す。
「せめて許せないと言って」
秋になると『君』を探す
普段は読まない小説を
読書の秋のせいか読みたくなる
だから今年の秋も恋をする
小説の中に現れる『君』に
筆者のイメージの『君』とは別に
私のイメージで『君』をつくりあげる
実在しない人に恋をする
アニメとは違う想像の世界に住む『君』に
去年の『君』は服には疎いけど音楽センスは秀でる
実際に会って話してみたかった
そう思わせる人だった
秋になると『君』を探す
秋になると紅葉のように頬は染まる
「お金があれば幸せになれる」
昔はそう思っていた。
確かに今でもそう思う。
お金があれば、ほとんどのものが手に入る。
だけど、信頼という積み上げてきた努力は
お金では買えない。
いじめられて、心を病み、引きこもりだった経緯から
私は身に染みて感じている。
お金を稼ぎ、
口座に振り込まれた時の達成感は計り知れない。
改めてお金のありがたみを感じる。
お金は大事だと分かってる。
それ以前に信頼を得なければお金は稼げない。
自分が体調を崩した時に
その信頼は真心に変わり、勇気につながる。