7/5/2024, 6:54:14 AM
神様だけが知っている秘密
人間達には理解してはいけない秘密
唇らしき部位を動かし
言葉を発した
選ばれた人間だけがその言葉を聞ける
脳が認識し 心で理解する
選ばれた人間は深く、深くお辞儀をした。
満足そうで、これからを生きようと心に決めた顔を見せ、神に背を向け帰路につく。
「良かった」
人間は雨粒のようにぽつりと呟いた
首にぶら下げているネックレスを握りしめ
神の地を離れた
人間が聞いた言葉は
神が教えた言葉は
神様だけが知っている
お題『神様だけが知っている』
7/2/2024, 12:34:44 PM
日差しがぎらりと輝く
鉄板みたいに熱くなった
コンクリ地面を見て
僕はぽつりと呟く
「あの時みたいだな」
お題『日差し』
6/25/2024, 1:04:12 PM
雨の後の花
ガラス細工の花
乾燥した花
それら全て繊細な花だ
ねぇ
貴方のお花はどんなお花
お題『繊細な花』
6/24/2024, 8:21:12 AM
子供の頃は君と話した
河川敷の原っぱで横になって
傾く夕日を一緒に眺めた
朝日が昇って駄菓子屋の前で待ち合わせる
それで一緒に学校に向かった
あの時は楽しかったっていうけれど
それは今が楽しくないって言ってるように聞こえる
だから僕はそう言わない
子供の頃も楽しかった
お題『子供の頃は』
6/21/2024, 9:50:15 PM
「あなたの好きな色は何色ですか?」
都会の真ん中で一人の男性が
街頭インタビューをしていた
白いパネルに好きな色のシールを貼ってもらう
暫く続けていくと真っ白なパネルが
カラフルなパネルに進化していた
パネルを持った男性はパネルを見て
微笑みを浮かべる
この色達にはそれぞれ過去がある
お母さんが好きだった色
思い出の過去の家の色
そういった思い出が詰まっている
「やはりいいな」
満足気にパネルを持って帰路についた
お題『好きな色』