6/3/2024, 10:57:18 AM
「ごめんね」
彼ははっきりとそう言った
日没の太陽が彼の横顔を照らす
よく言ったと言っているかのように
日没の太陽が私の横顔を照らす
お前には無理だと言っているかのように
彼は一瞥し背中を向けて歩いていく
嫌だと口に出せぬまま
ただただ震える手を伸ばした
貴方のために着飾ったこの服も
貴方のために痩せたこの体も
貴方のために覚えた料理も
全て無駄だった
結局彼はあの子の元に行く
りんごのように可愛くて ひ弱で
そんな彼女に彼は惚れてしまった
あーあ
そのりんごに毒が詰まっていて
人かじりしただけで彼が逃げてくれたら
私の元に帰ってきてくれるのかな?
お題『失恋』
6/2/2024, 12:31:33 PM
正直に言った
君のことを
君が大嫌いで
君に消えてほしくて
君を誰よりも愛している
あーあ
これで嫌われちゃうな
バイバイ
そして僕は
ゆくべき所へ一歩踏み出した
お題『正直』
6/1/2024, 12:50:22 PM
ざーざーと
窓の外から雨の音がする
テレビの天気予報はいつも雨で
例年よりも早い梅雨だった
忘れもしない6月1日
もう6月かと世間はため息を吐いた
あの日
あの日から
この雨は止まなくなった
お題『梅雨』
5/31/2024, 2:22:00 PM
無垢な顔でこっちを見るな
だってそうだろう?
いつも俺が悪者だ
お前のその体躯で
お前のその眼差しで
全て俺が悪者になる
いーな
お前はそれで許されて
だから俺は
お前を…お前を
あの世界に落としたんだ
暗闇も見えない
底の底へ
お題『無垢』
5/30/2024, 11:50:52 AM
この旅は終わらない
だって追い求めてるものは
永遠に答えが見つからないものなのだから
じゃあなぜ旅を続けているかって?
そうだな〜
君の隣に居れるからかな
お題『終わりなき旅』