あなたは違う
わたしとは違う
血筋も 家族も お金も 家も 地頭も
全部違う
あなたと何もかも違う
だけどこれは同じ
わたしたちは永遠に独りぼっちだった
でもそれももう変わる
わたしたちが出会ったんだから
お題『あなたとわたし』
雨なんて嫌い
そう思っていた
だけどこの雨は違う
まるで彼が励ましてくれているみたいに
この雨は私を優しく包み込んでくれる
柔らかくて暖かい雨
彼が飴をくれているようだ
私の喪服は飴の雨に濡れ
手に持っている花は雨で柔らかくなっていく
私の心は段々と和らいでいき
一歩 また一歩と 私の道を歩いていく
彼が居ないこの道を 新しい覚悟と共に
お題『柔らかい雨』
夜空に一筋の光が見えた
流れ星のような 流星のような そんな光
赤い輝きを放ったそれは
徐々に徐々に此方へと近づいていた
視界が全てその光に呑み込まれる
その光からドロドロとした何かが生み出されていた
桃のような色のそれは、人間のような姿だったが、背中から腕や足のようなものが生えていた。
顔は人間の顔を潰したかのような形相だが、口角は目尻まで上がっていた。
そんな存在達が、光のなかから次々に生み出されていく。
その光は人間にとっては絶望の光で
彼らからしたら希望の光であった
お題『一筋の光』
彼誰時の海辺にて
海風が頬を撫でていく
彼女の愛した花びらを
風に乗せて向こうに送る
届かないと分かっていても
届いて欲しいと矛盾する
この気持ちは間違いなのだろうか
正解も不正解も分からない問いかけは
沈む日の丸と一緒に見えなくなった
お題『哀愁をそそる』
鏡を見ると真実が分からなくなる
何が本当で何が偽物なのか
鏡を見ている自分は本物なのか
それとも鏡の中の自分が本物なのか
そんな事を考えていると頭の中がぐるぐると回りだす
そして鏡の中に引きづり込まれちゃうんだって
わたし?わたしは…
君自身だよ?偽物さん
お題『鏡の中の自分』