理想郷
それは一体なんだろうか
自分の望みが叶う場所?
自分の大切な人が幸せな所?
自分の命が枯れない所?
はたしてそれは理想郷なのだろうか
全てが上手くいった理想の世界は、はたして幸せなのだろうか。
そんな問いかけを虚空に投げかける
本来ならば、何かが返ってくる訳でもなく、自問自答を繰り返すのみ。
でも今は君がいる
これを見ている君がいる
この文字列を見ている君がいる
では質問をしよう
君の思う理想郷とは?
お題『理想郷』
あの時に戻れたら
そう思うことは何度だってあった
でもそれじゃダメなんだ
昔があるからこそ今があるんだ
大丈夫 前を向こう
目の前の扉は開いている
さぁ 一歩踏み出して
あの時に考えた夢を叶えよう
お題『懐かしく思うこと』
がむしゃらに がむしゃらに がむしゃらに
目の前の障害を破壊し尽くす
誰に何と言われようとも
悪役扱いされようとも
自分のエゴを保つ為にがむしゃらに突き進む
だれが悪役だふざけんな
俺にとってお前らの方が悪役なんだよ
漆黒の世界に君臨した一人の男
この世界のもう一つの物語が始まった
お題『もう一つの物語』
漆黒の世界で、影のように走っていた。
向かってくる漆黒の化け物を、背丈よりも大きい鎌を使って切り倒す。
そんなことを暫く続けていると、目の前に漆黒の狼の群れが、何かを追いかけていた。
視線を移すと、同年代ぐらいの女性が狼達に襲われていた。
鎌を振りかぶり、襲っている狼を倒す。
「え、あ、あの」
困惑していた
恐らく、俺の転移に巻き込まれたであろう女性に話しかける。
「すまない」
「俺の不注意のせいで、あんたを巻き込んでしまった。」
「責任は取る 俺の後に着いてきてくれ」
間髪入れず喋りかけ、出口の方に向かって走り出す。
後ろから女性の困惑する声が聞こえる
「あ、貴方いったい」
「俺は、鎌森風真。高校2年」
「あ、同い年だ。えっと、出雲雫です。」
暗がりの中で、ぎこちない自己紹介が行われたのであった。
お題『暗がりの中で』
うきうきで、家の戸棚から茶葉を取り出す。
箱を少し開け、中の匂いを嗅ぐ。
友達に合うだろうと、笑みを浮かべ、軽いステップをしながら廊下を歩く。
それを、後ろから使用人が温かい目で見守っていた。
お題『紅茶の香り』