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12/10/2025, 12:39:11 PM

かっけえ、と思った。
別に多くを思った訳じゃない。ただ、それだけ。
誰に見られてなくても頑張り続けて、素知らぬ顔で1位をとる君が、誰より輝いて見えた。
負けたらそれを決して相手のせいにしない。ただの自分の努力不足だと歯を食いしばる。
どこまでかっこいいんだ。
自分が凡人だと知っても尚走り続ける。
そうなりたいと思った。
心の底から。

11/30/2025, 12:32:55 PM

可哀想なことであるけれど、君はここにいてはいけないよ。
足が痛いのは知っているさ。休めたいこともね。それでも君はここにいてはいけないよ。
こんな暗闇をひとりぼっちで歩くのはほんとうに辛いと知っているけれど、君はここにいてはいけないんだよ。
そう、歩くのを辞めた僕が言うのだから間違いないよ。
君はたった一人で、いくら体がいたんでも目が見えなくとも耳が聞こえなくとも歩き続けなきゃいけないんだ。
そうして、きっともうすぐ、もしかしたら瞬きのうちかもしれない。もしかしたら10年後かもしれない。
いつか現れる出口の鍵を見落とさないようにするんだ。
あぁ、わかっているよ。こんな暗闇でひとつばかりの小さな鍵を見つけるのは至難の業だってことくらい。
それでも君は見つけなければいけない。
鍵を探すことを諦めてしまったら、歩くのを辞めてしまったら、もう二度と歩いてる人間にはなれないのだよ。
そうしたら初めて気が付くんだ。
歩けていた幸せに。
失ってから気がつくのは惨めでたまらないんだ。
ほんとうに、そう思うんだよ。
それでも気力が持たないって?
それじゃあいいことを教えてやるよ。
実は、鍵を見つけられた人間はほとんど居ないらしい。
しかしまぁ、鍵を見つけて、こんな暗闇を抜けた先は眩い光が待っているそうだよ。
それはそれは美しいんだと。
そんな光を丸ごと自分のものにできるらしいよ。
、、、きっと歩いてるうちに少しは暗闇に目が慣れて歩きやすくなるさ。
さ、そろそろ行きな。


がんばれ。

11/10/2025, 11:34:06 AM

ただひたすらにペンを動かした。
ほんとうになにも考えたくはないんだ。
数字を扱ってる時間だけは僕は何も考えないでいられたから。
この先のことも君のこともあの日のことも。
なんにも考えずに、瞬きすら億劫に感じるほど、僕はきっと弱かった。
ふと手を止めた時に考えてしまった。
ああ、考えてしまったんだ。
君の培った孤独について。
君はただずっと寂しかったんだ。
あの空に蠢くさそりのような、サーカスで火の輪をくぐるライオンのような、ドアの小窓からこちらを除く闇のような、そんな君の寂しさを、思慮を、白痴だと笑った彼らの罪はきっと許されるものでは無いから。
彼らは地獄に堕ちるだろうね。
地獄の門を叩けばその熱さに手が焼けこげればいい。
閻魔様の元にすらたどり着けずに足が取れてしまえばいい。
その薄気味悪い笑顔をビリビリと破られてしまえばいい。
ほんとうに、それを望むんだよ。
だって僕は君が好きだから。
せかいでいちばん、僕のおひめさまだったから。
君にはこれからいくつもの幸せが訪れるはずだから。
かの有名な織姫も目が飛び出でるほど驚くような綺麗なドレスを着て、指の先から足の先までぬるま湯に浸かっているような暖かさが続いて、眠る前の微睡みのような心地良さの中で生きていけるはずだから。
だから、ぼくは。

11/9/2025, 1:05:25 PM

入ってこないでね。

11/6/2025, 1:05:31 PM

くしゃり。
平均点にも届かなかった僕のテスト。
くしゃり。
何度も何度も間違えた、それを何度も何度も修正した、僕のノート。
くしゃり。
目標には程遠い、僕の成績表。

堂々と現実を突きつけてくる冬の寒空に、今に見てろと舌打ちを零す。
涙が凍らないように、くるりとマフラーを巻く。
もう決して、凍らないように。燃え続けるように。

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