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来年はそばにいられない、なんて。
それが寂しくてたまらない、なんて。
口に出せば貴方は笑って
「来年のことは俺にもよく分からない。」なんて。
それは甘くて優しい嘘だと知っているのに、知った上で騙される私はきっと恋に落ちている。
少し冷えた指先で私の髪を撫でた貴方はきっと私が嘘に気づいた上で騙されていることを知ってる。
私の気持ちも、この後の展開も、私たちの未来も全てわかっているのに、なんにも言わないひどいひと。
好きなんて言ってやらない。
全て分かっている貴方に明確な答えなんてくれてやらない。
そうして私の事で頭の中をいっぱいにして、他になんにも考えられなくなって、そうして、そうして。
最後に残ったものを私だけに見せてよ。

2/11/2026, 6:14:56 AM