最初から決まってた。
そうさ、決まってたんだ。
そのことに僕は気付いていた。最初から。
でも、気付いていた事に気付いたのは、君と出会ってからだった。
お母さんのご飯が美味しい事も、お父さんの力強さのおかげで生きている事も、友達が知らない世界を見せてくれる事も、子どもがどうしようもなく可愛い事も。
僕の周りは穏やかで、僕が恵まれた人生を謳歌出来るような環境だった事も。
そんな中で、君は目を伏せて言ったんだ。
「君には、僕の気持ちは分からない。
そして、僕も君の気持ちが分からない。」
「そうだった。」僕はその時初めて気付いた。
もし、君と僕が出逢う事が決まっていたんだとしたら、僕は君に言いたい。
「僕は君に出逢えた。
それだけでもう十分嬉しいんだ。」
そう、言いたかったのに。
目が覚めるまでに
私は何をすれば良かったのだろうか。
勉強か?食事か?質の良い睡眠か?
分かってるはずなのに、
私は答えを出せずにいた。
出したくなった。
だって、出してしまったら、
自分の無価値さに気付いてしまう。
私は朝が嫌だ。
…もしかしたら
私と同じ様な人はいっぱい居るのかもしれない
病室
白くて、静かで、私一人が残された。
ここは、そんな私のことを応援してくれる部屋。
(でもやっぱ、少し痛いや。)
明日、もし晴れたら
僕は君に別れを告げよう。
明日、まだ晴れなかったら
僕は君に愛の告白をしよう。
君は僕に2つの物をくれたんだ。
一つは、色とりどりの花束を。
もう一つは、透明のビニール傘を。
花は、雨も晴れも無いと咲くことができない。
傘は雨が降らないと役に立たない。
君は僕から晴れを遠ざけた。
それは甘え下手の君なりの精いっぱいの愛情表現。
今日は曇りだ。君のせいだ。僕の心は曇っている。
なぁ、どうしてこの世界から姿を消したんだ?
もう一度、いや何度でも、君に会いたいんだよ。
「だから、一人でいたい」
そんな言葉が肺の底から溢れ堕ちる。
今日も疲れたなぁ。皆の顔色を伺ってはリスクの無い平凡な答えでしか会話が出来ない。
そうして八方美人になっていく。そんな自分が嫌なのに、[良い人]で有りたいから変えれない。
きっとこれは死ぬまで私に纏わりつく煙であり泥であり個性なのだ。
あぁ、私はなんて個性を纏ってしまったのだろう。
生姜が無い。
火鳥のトキ暗い、踊り狂って仕舞おう家!