星の輝き それはきっと命の炎
眩しく煌めく軌跡を辿って 渡り歩いて
だれもいない 一人きりの道を歩いて 立ち止まって
山の頂き それはきっと孤独の証明
走って 走って そうして流れ星を見て
いつしか孤独は 万華鏡の中で踊り明かす
ひっくり返したおもちゃ箱 無数の輝き
しまいこんだ宝物はそこにあると
気づいて わらって 抱きしめて
いつか打ち上げよう 大輪の華を
反薄明光線 祝福に満ちた未来のために
生命のない死を待つ世界を
這い蹲っては 祈りの欠片を探す
繰り返す惨劇 踏み躙った可能性
見据えた先 誰もいない いなくなる
悲鳴さえも飲み干して
怨嗟を聞いた 憐憫を招いた
それでも愛はあったのだと
ひび割れた心に蓋をして
並び立つ墓碑に唱える鎮魂歌
許されざるものと知りながら
止めた歩みの向こうの空白
おちてしまわぬようにと──
真っ青な空 風に乗って泳ぐ鳥たちの群れ
まっすぐに見据えた瞳 こぼれ落ちる雫
幼かったあの日 そっと背を押す手に触れ
過ぎ去りし日を胸に 未来を描く
声高らかに 進めや進め
枝分かれの日々に手を振り別れ
誇らしさ胸に あるがままの君よ
桜吹雪舞う 今日という日に
幸多かれと 祝福の歌は虹になる
ビー玉の向こうの見えない宇宙
巡る星の輪郭をなぞって丘を行く
夜の帳は降りて 迷子たちのささやく月
秘め事のように 揺れるかけらを集めて
夢のように 現のように
たよりない影を落として 泣いて
枯れた花を憂うように水を注いで
再び生まれいづる種子を待つ
暖かな陽だまりを超え
突き抜ける青空を越え
赤く色づく木々を超え
冷え切った真白を超え
幾度となく巡りゆく世界を見送って
虚ろな心音を聞いては口を閉ざして
振り返っては影さえ残らず
形のない輪郭をなぞって
音のない声に耳をすませて
そうして貴方のいない明日を見る
安寧を祈るように結んだ手は
永遠にほどけることはなく