春夏冬

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生命のない死を待つ世界を
這い蹲っては 祈りの欠片を探す

繰り返す惨劇 踏み躙った可能性
見据えた先 誰もいない いなくなる
悲鳴さえも飲み干して

怨嗟を聞いた 憐憫を招いた
それでも愛はあったのだと
ひび割れた心に蓋をして
並び立つ墓碑に唱える鎮魂歌

許されざるものと知りながら
止めた歩みの向こうの空白
おちてしまわぬようにと──

4/18/2023, 12:43:27 PM