5/25/2023, 10:08:21 AM
しとしとぱた、と、雨が地を打つ優しい音で目が覚めた。…ふ、と窓の外を見やれば、街は水底にあった。…あれ?どうして、雨音なんか聴こえたのだろう。ここはもう、水の底だというのに。
…ああ、そうか。これは、私が流していた音。どこまでもどこまでも、強く渇望した、あの音。もうあの街は、あの風景は、返ってこない。だからこそ、強く求めたのだ。
「…帰りたいなぁ……」乾いた口から、そんな言葉だけが形となって出ていった。…私には、このスマートフォンだけが残っている。思い出が詰まった、あの日の雨音を宿した、このスマートフォンだけが。ぐ、と、少しだけ。力をいれてみる。
どうやら、私はまだ。生きている。水底に落ちた、この街で。
5/24/2023, 10:13:38 PM
一つだけ、今の私が貴女に言えること。それは、「自分を信じてまっすぐ前に」。それだけです。
確かに、「落ちてしまったらどうしよう」とか、「皆はもっと頑張ってる」とか。不安になることはたくさんありますよね。
でも、そんなことは考えなくて良いんです。貴女が一番、誰よりも一番がんばった。それだけでいい。
最後に自分を助けてくれるのは、支えてくれるのは、家族でも、友達でも、先生でもありません。自分だけです。
1から100まで、ずっと貴女の味方で居続けたのは、他でもない。貴女なんですよ。…だからこそ、自分に対する感謝の心を忘れずに。労ってあげてください。
そして、高校生活を、どうか楽しんで。