どんなに離れていたって、必ずキミを見つけ出す。キミ以外は考えられない。こんなふうに思えたのは久し振りかもしれない。心から一緒にいたいと思える人に出会えたから。少しずつでいいから…ボクはキミといたいんだ。
今はまだまだ小さい愛かもしれない。愛情に変わるのはいつなのか…もし、ボクを受け入れてくれるならばボクの手を握って欲しい。
ふと空を見上げる。雲一つない空。今の私がちっぽけだなと感じてしまうくらい眩しい。突然、ある人が言ったことを思い出した。
「空は無限に広がるキャンバス。だから、いろんな雲があるでしょ?」
確かにそうだ。今見ているのは雲一つない空だけど、この空だって、たった一つのキャンバスだ。今の私にしか見えないキャンバス。人によってそのキャンバスは違う。見え方も感じ方も違うからこそ面白い。
ふと、笑みが溢れた。
「私、何やってるんだろ…」
この空を感じられているんだから、また、前へ歩いていける。これから見える素敵な空のキャンバスのために…
子どもの頃の夢は真っ直ぐに「こうありたい」って言えたのに、大人になると、具体的に言えなくなる感じがする。
どんなに夢を描いても…なんて思ってしまう。真っ直ぐに生きるのに必死になってるから。
君との時間。本当に早く過ぎてしまうような感覚になる。この笑顔をずっとずっと見ていたい。だから、君に伝えようと決めていたんだ。必ず、伝えなきゃいけない。
君が時計を見る。そろそろ帰らなきゃ…スッと立ち上がって僕を見つめてきた。いつもなら言う言葉を言わないから、君は首を傾げた。
「行かないで…もう少し一緒にいたい。」
「…うん、いいよ。」
君の笑顔が溢れる。僕も笑顔になる。
「実は…その言葉待ってた。やっと、言ってくれて嬉しかった。」
「ずっと言いたかった…でも、君のことが大事だから。」
「伝わってるから大丈夫だよ。」
「何処へも行かないで。」
「行かないよ、だから、私をずっとつかまえててね。」
私、憧れの人がいる。その人に会うことなんて奇跡に近いけれど…たくさん目で追っちゃったりしちゃう。
もし、その人に会うことが出来たら…なんて、思う。言葉が出ずに泣いちゃうだろうな…でも、もし伝えられたら…この言葉を伝えたいかな。
「これからも憧れという気持ちは変わりません。だから、いつまでも背中を追いかけさせてください。」