魔族の青年、シリウスは村から追放され、途中で拾った魔族の少女と共に逃げていた。
だが、どこに行っても人間がいる。
魔族が人間の敵として認知されている世界に、2人の居場所はなかなかなかった。
シリウスは歯噛みする。
なぜ、魔族というだけで、こんな風にこそこそと隠れなければならないのか。
こちらは別に争いたいわけではないのに。
2人の逃亡生活は何ヶ月も続いた。
さらにしばらく経ってから、シリウスはここ数日、人間を見ていないことに気づく。
そして森の中の開けた場所に出たとき、シリウスは決意した。
ここを、人間とは全く関係なく、異種族が平和で自由に暮らせる場所にしよう、と。
もう、怯えて隠れる必要がない場所にしよう、と。
2人はこの場所に家を建て、生活を始めた。
後に、同じように人間から逃げてきた異種族の者たちが集まり、生活を始める。
これが、異種族が平和に暮らす国、ヒオン国の始まりである。
誰もがみんな、私と同じものを面白いとは限らない。
好みは人それぞれなのだから、それで失望したり、怒りを抱くのは違う。
強要するのもやめた方がいい。それはただ、相手を不快にさせるだけだから。
「人それぞれ違う」これを忘れてはいけない。
個人的な自戒の言葉です。
花には詳しくない。
だから、きれいだと思える花を入れただけだったんだ。
本当に知らなかったんだ。
菊花粉症なんて存在。
スマイル0円とだけ書かれた看板を掲げている店があった。
興味本位で中に入ると、満面の笑を浮かべた店員らしき女性が立っている。
「いらっしゃいませ」
店内を見渡したが、特に何も置いていない。
「ここの商品はなんですか?」
「ここは、お客様が商品です」
意味がわからず店員を見ると、笑顔のまま、口をありえないほど大きく開けて飲み込まれてしまった。
「俊へ
このことをどこかに書いたら、呪います
母より」
そう母の日記の最後に記されていた。
「よっぽど、厨二病のこと知られたくなかったんだな」
まぁ、私も知られたくないので書かないが。
(閉ざされた日記のお題の続きです)