そこら辺の人🏳️

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1/17/2024, 11:51:38 AM

 木枯らしを背にして歩く。
 
 冷たい風が背を押す感覚が心地よい。

 こういう風の日は、趣味を行う絶好の良い日だ。

 ほら、冷たい風のせいで、誰かがこちらに向かって顔を伏せて近づいてくる。

 私は笑みを浮かべながら、手元のナイフの切っ先を獲物に向けた。




(もう1つ正反対の物語が思い浮かんだので、書きます)



 今年の風はいつもより冷たい。

 いつも陰ながらに守ってくれていたものを、失ってしまったせいだ。

 どんなに失いたくないと願っても、その想いはあっさりと散ってしまった。

 だから今日とて、頼みの綱の育毛剤を買いに行く。

1/16/2024, 11:12:42 AM

 白い肌は美しい。
 
 その言葉に囚われた私は、あらゆる美白効果のある方法を試した。

 だから、1番の美白方法に気づいた時、その方法を躊躇うことはなかった。

 真正面から自分の顔を覗いて、私は満面の笑みを浮かべる。

 ほら、棺桶の中の私は、何よりも白い肌で美しい。