そこら辺の人🏳️

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 木枯らしを背にして歩く。
 
 冷たい風が背を押す感覚が心地よい。

 こういう風の日は、趣味を行う絶好の良い日だ。

 ほら、冷たい風のせいで、誰かがこちらに向かって顔を伏せて近づいてくる。

 私は笑みを浮かべながら、手元のナイフの切っ先を獲物に向けた。




(もう1つ正反対の物語が思い浮かんだので、書きます)



 今年の風はいつもより冷たい。

 いつも陰ながらに守ってくれていたものを、失ってしまったせいだ。

 どんなに失いたくないと願っても、その想いはあっさりと散ってしまった。

 だから今日とて、頼みの綱の育毛剤を買いに行く。

1/17/2024, 11:51:38 AM