3/24/2025, 11:40:59 AM
白だけの部屋で腐り果て
記憶の景色しかもう信じられない
眼は開ける機能を忘れた
その口は言葉を発することに飽きた
腕と脚は血が通ってるのかも分からない
この心臓は動いているのか?
意識があるのか無いのか分からない
この脳だけは、いつまでも信頼できた
――サメの言うことにゃ、
もう二度と
3/23/2025, 3:44:01 PM
ブランコ漕ぐには調度良い日
虚ろな眼に走る子供
耳をつんざく声には傾かない
孤独を謳歌するゆりかごの上で
明けることの無い心は
陰りを酷く盲愛して
無い物ねだりを諦めて
希望なき明日に希望を抱いた
――サメの言うことにゃ、
曇り
3/22/2025, 11:52:21 AM
サンゴ礁のビル並ぶ砂浜
泡立つ住人は今日も必死で
何かに縋りながら働いて
コピーペーストの日々を流す
輪をねじって無限にしたとて
そのねじれの形は違う
綻びを見つけられたなら
また別の海へ旅立てるかも
――サメの言うことにゃ、
bye bye...
3/21/2025, 4:34:50 PM
綺麗な物を摂りすぎて
身体が純白に染まった
細々した思い出が
網より細かいジグゾーパズル
些細な写真も匂いが染み付いて
二度として忘れられない
――サメの言うことにゃ、
君と見た景色
3/20/2025, 5:32:43 PM
暗い道で離れ離れ
怖い思いをしながら再開
もう離れないようにと握りしめた
寂しい道も寂しくない
明かりが見えて安心がやってきて
見えない相手も頭を撫でる
明るい場所に出てきたら
握りしめてた手袋はすとんと落ちた
――サメの言うことにゃ、
手を繋いで