ひと握りで包める想い

無限に広がる誰かの夢

恨み辛みも包んでくれる

小さくて大きい想いは

記憶にあるから存在して

受け継がれるから忘れない

手が届かないと思ったって

気づけばその手に包んでること

――サメの言うことにゃ、

手のひらの宇宙

図書室で勉強をする日々

新しい風を取り込んだ日

プリントがふわり舞い上がる

あっちこっち飛んで追いつかない

やっとの思いで捕まえて

油断した隙にまた逃げられ

そうして追いかける一日は

新しい日が始まる風

――サメの言うことにゃ、

風のいたずら

感情にはイメージの色がある

そしてそれは人によって変わる

涙は人間が何時でも生み出す雨

雨にも感情はある

どんな感情を抱いたって

出る時には出る水滴

色んな色が混ざり合う？

混ざらないから、いつでも出る

――サメの言うことにゃ、

透明な涙

窓から飛ばす紙飛行機

風に揺さぶられてなお遠く

まだ見ぬ景色に思いを馳せて

希望を乗せた紙飛行機

雨にも負けず風にもめげない

思いは無限に続いちゃって

最後に着地した場所は

飛ばした人の思い出の地

――サメの言うことにゃ、

あなたのもとへ

優しい手つきで軽く触れる

繊細さが何より大事

何度も確認した手順で

ゆっくり動かすその身体

仕事が終わればまたサヨナラで

続きは明日か夢の中

最後に見たいつもの文言

「指差し確認」

――サメの言うことにゃ、

そっと