幼い日のトラウマが蘇る

人が溢れた孤独の中に

自らか、なにかの意志か

はぐれてしまった

不安な気持ちは強い感情

染まりやすい幼さに

強烈な感覚をもたらして

安寧を欲した

――サメの言うことにゃ、

どこ？

真心を込めた合言葉が、やがて一生の呪いになる。

――サメの言うことにゃ、

大好き

虚ろな幻覚は今も醒めない

冷めた心は冷酷に放って

諦めが一番の恋人で

浮気をする勇気もない雑魚

白昼堂々と晒した気持ちは

白昼夢の露と消えて

わたあめより儚い味で

甘味の海に溺れ沈んだ

――サメの言うことにゃ、

叶わぬ夢

桃色の花びら舞い散る日々

緑が芽吹く晴れた日に

ぺトリコール染み付いた軒先の下

煽がれた葉っぱが巻き上げられて

空高く舞散った緑の星

白い夜のような白昼夢で

美しきに身を包まれては

カバンに弁当を詰めてまた走る

――サメの言うことにゃ、

花の香りと共に

昂る気持ちは収まるところを知らない

昂る苦痛と重なる愛

純粋な精神は打たれ弱く

純粋な穢れも全て受け入れる

歪んだ思考は歪んだ道で

歪んだ愛を歪みながら受ける

沈んだ思いで歩みは止めない

沈んだ恋をしたいから

――サメの言うことにゃ、

心のざわめき