心に悪魔を飼って

善意という餌を与える

修羅の気持ちで満たされて

破壊衝動に駆られる

どす黒い思考が身体をも蝕んで

もはや言葉にすら出来なくて

それでも穏やかな深夜の眠りは

決して騒がなかった

――サメの言うことにゃ、

静かな夜明け

目には目を、歯には歯を、

それが出来たら苦労しない

目も合わせられないし、向き合うことすら不向き

いつだって自分が受け身のまま

だからこそ向き合うべき

伝えたいことは頭空っぽで

言ったもん勝ちの早い者勝ち

それが出来たら苦労はしない

――サメの言うことにゃ、

heart to heart

感極まってさようなら

あの日の行いを後悔した

渡したいものはあったけど

言葉すら送れなかった

もう会えないのなら

最初から知り合わなければ

巡る日々に忘れない為の儀式

ずっと枯れないその花束で

――サメの言うことにゃ、

永遠の花束

二度あることは三度ある挫折

進展の未来は閉ざされた

外野ガヤガヤ何か言われても

馬耳東風の結末

善意の声援で包まれて

罪悪感になって吐き出され

辛さだけが溜まっていき

なにもかも嫌になる

――サメの言うことにゃ、

やさしくしないで

故人のパソコンはパンドラの箱

開けてはいけない秘密の秘密

やらねばいけないから立ち上げて

パスワードに入れる私の日

秘蔵のフォルダを見つけたって

どんなのがあるかもう分かってる

その中に入っていたメモ帳

『見ると思ったよ』って

――サメの言うことにゃ、

隠された手紙