ドリルザメ

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12/8/2024, 11:31:07 AM

古き良き時代は回り続ける

いつまで経っても戻らないマラソン

誰かの気持ちが五臓六腑に染みる

鳥肌が立つほどおぞましい

言いたいことを手紙に綴って

ポストに入れても宛先不明

何も読めやしない私を見る

君の言いたいことは何?

――サメの言うことにゃ、

ありがとう、ごめんね

12/7/2024, 11:12:33 AM

指も届かない箱の角

どんなに頑張っても動かない

手出しできないそんな場所

救いもひったくれもない

同じ気持ちは同じ暮らし

向かい合って共鳴する

はみ出せないものであるから

はみ出させてあげるだけ

――サメの言うことにゃ、

部屋の片隅で

12/6/2024, 11:52:46 AM

君をどこかへ追いやる

冷めた態度を認めたくないし

無意味な宿題を全て消して

冷えきった暖房を消し直した

臓器を巡る空気が動きゃしないから、

その凍りついた鼓動を感じたとて

手を伸ばして、やっと届かない

天に足が着いたって、今更

――サメの言うことにゃ、

逆さま

12/5/2024, 10:09:01 AM

窓から侵入する疲労の光

私をいちばん疲れさせるもの

休む暇もない休日の日々

疲れが休む日はいつの日か

疲れた身体は落ち着けない

そんな暇があるなら疲れない

思考が巡っても疲れに阻まれ

疲れる明るさが来るのを待つ

――サメの言うことにゃ、

眠れないほど

12/4/2024, 11:08:57 AM

起きているのか寝ているのか

綿密に詰まった情報網

寝ても醒めても止まぬ焦燥感

焦り焦らず慌て果て

明晰夢のようなリアリティで

追いかけても追いかけられる

儚いものは常に中立

大事なものは意識

――サメの言うことにゃ、

夢と現実

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