あなたの目に、この世界はどう映るのでしょう?
あなたが見続けた世界の姿を見てみたい。あなたがふれた世界の形に触れてみたい。
密やか願いを抱えながら、そっとあなたの瞳に映った青を見上げる。
空は澄んだ冬晴れだった。澄んだ青は綺麗だ。綺麗、なのに。
……こうやって自分の目で見るよりも、あなたの瞳越しに見た青の方が奇麗だと思えてしまったのは何故なのでしょうか。
分からない、分かるようになってみたい。そうやって伸ばしたかけた指先は投げ出されて、代わりに湿度の無い風があの人の頬を撫でていった。
幸せとは
わたしにとって、それはあなたがいてくれること。あなたが傍で呼吸をしてくれている、それだけでしあわせだった。それがどんな間違いだって、どんなにおかしいと言われても。
共に未来をみてくれた。共に明けない夜の底を歩いてくれた。弱さも晒せた。あなたがいてくれたから、わたしは生きてこられた。
あなたに生かされていた命だった。確かに、しあわせだった。
「ね、しあわせになって。しあわせになって、はやく私のことを忘れてね」
――それなのに、今。あなたはそうやって緩やかにわたしの頬を撫でていなくなった。
「…………わたし、は……」
何かが壊れて、世界の音がひどく遠くなる。まるでこの世界の全部、全部色褪せてしまったみたいで。
あなたがいない世界では、わたしは呼吸さえ上手にできないの。
あなたのいない明日に、わたしは生きる意味すらないの。
「……ねぇ、わたし、わたし……」
粒になって溢れた涙が頬を濡らして、泣き声にすらなれない透明な声で喉が引き攣る。
――あなたと手を結んで死にたかった。それはもう、叶わない願いになってしまったけれど。
日の出
世界が呼吸を始める。
薄闇に光が差して、眠っていた世界が動き出す。
いつもこの瞬間が少しだけ苦手だ。今として呼吸していたはずの昨日が過去になって、残酷な時間の流れが今日を連れてくる。
「…………」
微かな時明かりに染まるカーテンを指でなぞった。その指は震えている。
このカーテンを開くも開かないも、今、世界が呼吸を始める前のこの瞬間は、全て自分次第と思えるような気がした。。
『大丈夫だよ』
投げ出しかけた指先がそっと誰かに支えられた気がして、カーテンを開け放つ。
「……会いに来てくれたの」
まだ空は微かに暗い。
今年の抱負
創作活動を頑張ることと、なんとか生きていくこと。
毎年死なないことを抱負にしているけれど、大切なことだから良いよね。
今年はできれば二冊、本を作りたい。一冊はイベント参加用、もう一冊はやりたい装丁をやるために。
その為には原稿、その前に健康に生きていくこと。
やっぱり、一番の抱負は生きていくことかも。
新年
夜が明けて、朝が来た。新年の感想はそれだけ。
年末年始のテレビに興味はない。だからだろうか、わたしにとって元日という1日は過ぎ去って、埋もれていくものに過ぎなくなってしまった。
昔はあんなに待ち遠しかったのにね。
とはいえ、新しく始まった1年に悲観的な訳ではない。
今年はやりたいこともある、楽しみなこともある、生きがいもある。あとはいつも通り、好きなものと生きていくだけ。
皆様、あけましておめでとうございます。