ひのえ

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4/8/2024, 10:29:28 AM

仕事を終えて主人と食卓を囲み
私の部屋で他愛のない話をして
ほんの少しのじゃれあいをして
休みにはどこかに出かけて外食をして
夜になれば音楽を聴きながら眠りにつく



お題:これからも、ずっと

4/7/2024, 12:19:54 PM

斜陽が
名残惜しげに世界を染めてゆく
宵の紫を引き連れて
千切れ行く月を引き連れて

何もかもが死んでゆくような
そんな静謐さを世界に撒き散らして
水平線の彼方へ消えてゆく

私だけがまるで世界の全てに拒まれたように
ぐらつく足元で帰路に着く

まだあの未練がましい橙が
瞼の裏を離れない



お題:沈む夕日

4/6/2024, 10:58:32 AM

覚悟を問われているのか
あるいは値踏みをされているのか
試されているのだろうか

暗く泥んで、澱んだような目を覗き込めば
貴方が口角をふっと上げて
挑発するように笑う

何もかも捨ててこちらへ堕ちておいで、と声もなく
誘うように 私を見つめる

全てを引き換えに飛び込みたくなるような夜
私は目を閉じて ミルクティーの舌触りに逃げ込んだ



お題:君の目を見つめると

4/5/2024, 12:05:11 PM

星が好きだ
星についている名前が好きだ
星座が好きだ
その星座たる所以を聞くのが好きだ

糠星という言葉が好きだ
きっと一生実物を目にすることはないだろうけど
その言葉に想いを馳せるのが好きだ

プラネタリウムが好きだ
作り物の星でも私は好きだ
その中でポラリスを探すのが好きだ
そのための柄杓星がそもそも見つからないけれど

私は私のポラリスをずっと探している
絶対に変わることのない道標を探している

星の下行く人間はきっとみんな迷子なんだろう
みんなポラリスが見つからないまま
「正解」よりも「感じたままに」道をいくんだろう

私だけがポラリスをまだ探している
紛れてしまう糠星なんてない空なのに
たった一つの星が いつまでも見つからない




お題:星空の下で

4/4/2024, 11:06:43 AM

君は私に好きだとは言わない
私が好きだと伝えると、少しだけ口角を上げて
「知ってる。」とだけ伝えてくれる

私は知ってる
貴方には今、誰も好きな人がいないんだ
だから、手近にある私の温もりを手放せない

君は孤独が嫌いな、幼い少年なんだ
いずれはこの手を振り解いて どこかへ行ってしまう




お題:それでいい

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