9/6/2024, 1:19:23 AM
Ⅵ
物が散らかったあなたの部屋で
1つ、小さな箱を見つけた。
埃の被っていない青細工の箱を開くと
そこには
淡いピンクの貝殻が収まっていた。
2人で、海岸へ行った時の思い出だった。
間違って捨てても文句言わないで、なんて言ってたくせに
いつも大雑把で適当なあなたが
こんな小さい物を大事にしてる
そのことだけ、大事に胸にしまった
9/5/2024, 6:03:50 AM
夜空に浮かぶきらめきは
いったい
どれほどたくさんの想いを聞き
どれほどの願いを叶えてきたのだろう
3/15/2024, 1:13:20 PM
Ⅳ
夜の空、星が溢れるのを眺め
水面に映る星を眺める
その水を手ですくっては
手の中で揺れる景色に笑みを溢す
この星たちは、いったい
どれほどの想いを抱え
願いを叶えてきたのだろう
答えのない問いに想いを馳せ
だんだん、眠気が瞼を覆うようになったのなら
形のない願いを手の隙間から溢し
手に星の光を纏わせて
1人、帰路に着く
この癖がいつの間にか
私の日常になってしまったのは
記憶の中で笑う、あの人の隣に居続けたせいなのでしょう
3/14/2024, 12:14:51 PM
Ⅲ
1日の終わりに見る、最後の瞳が
明日、1番最初に見る瞳が
ずっと、ずっと
あなたの、安らかな瞳であればいいのに
そして、こんな
小さな願いが
想いが
あなたとお揃いだったらいいな
3/14/2024, 2:49:13 AM
II
今までなら、
1人でも、ずっと平気だったのに。
あなたの隣にいることを知ってしまった、あの日から
私は、弱くなってしまった。
1人でいるぐらいで
あなたが隣にいないだけで
こんなにも、心が揺れるなんて思わなかった。
もう一度、あなたの隣に居たいのに
あなたはもう、記憶の中でしか逢えないの。
もう少し
ほんの少しでいい。
ずっと隣で
2人、並んで座って
風に靡く綺麗なあの人の髪を
髪の間から覗く瞳を
ずっと眺めていたかった。