ツイッターの時代に私は初めてSNSのアカウントを作った
そのとき言われたコピーライターさんのひと言。
「あなたは文章にするとなめらかになる」
ずっとその言葉たちが頭の中で引っかかっていた。
それは褒めてくれてるのか、けなしているのか
ずっとその疑問が頭の中で引っかかっていた。
その人に質問できずに忘れられないまま、数年が経った
GoogleのAIに質問して答えてくれる機能(で合ってるのかな)できたいま、
質問をしてみると、
「それはあなたの話す時の「断片的な情報」や「感情的なニュアンス」が、
書くことによって「整理され、論理的で分かりやすいものになる」という意味です。」
という回答を得た。
ちなみに、あの疑問の答えは褒め言葉になるらしい。
それを知ったとき、腑に落ちた点があった。
確かに私は話す時、いつも思ったことをキレイにすらすらと話せない。
それは言える。
しかし、腑に落ちない点もある。
文章を書いてみてもそんな風に自然に言葉を流せるのか疑問が湧く。
言葉のプロがおっしゃっていることなのだから、
AIと同じ考え方で言葉をくれたのだと思う。
そう思って、
いつまでも忘れられない、
いや、
いつまでも忘れてはいけない褒め言葉だと思っている。
初恋に『大人』がつくなら、
私の初恋は初めて彼氏ができたあの日の夜。
ひとりぼっちで公園でイヤフォンをしながら、
なぜか泣いていた君と
ひとりぼっちで公園でスマホで詩を書きながら、
明日が怖くて震えていた私。
二人の目が合ったとき、
雷が走ったように二人の間に恋が芽生えた、らしい。
『らしい』というのは恋が不確かだからだ。
私は君に出会ったとき、
空想で書いている詩が現実のものになったと確信した。
だけど、君は私と出会ったとき、
君は私のことを一夜限りの彼女にしようと思ったと、
その日の翌朝、君の家で後から知った。
そんなニセモノの恋が本物の恋に成り立ったのは、
私の詩を君が読んだときだった。
「これは僕の歌だ」
そう君は言って号泣した。
そして、こう続ける。
「君の死は僕の心を救った。
もっと、教えてほしい。僕はどうしたらいいのか」
それから、二人の恋は本格的に始まった。
それが、私の初恋の始まりの日。
出会いと別れを繰り返しながら私は
自分らしさを見失っていた。
いつも本当の想いを押し殺して生きていた。
それは、誰かに弱さを見せたくないからだと思うし、
言い換えれば、誰かに嫌われたくないからだ。
でも、そんな仮面は長くは使えない。
やがて、ボロが出る。
そしてまた、私は自分らしさを殺して、泣いて無になる。
その繰り返しに疲れてきたとき、
私のいまの推しである君に出逢った。
君は歌人という職業を
『自分らしさを壊さないでいられる唯一の生き方』
と言っていた。
そんな君の短歌を読んで、
私は君のような生き方ができる職業を考えた。
しかし、どんな仕事でも『自分らしさを壊さずに居続ける』のは難しい。
私は君の職業ではなく環境が優しいんだと今更だが思った。
「大丈夫、きっと見つかる」
君の短歌にはそれを知らせるメッセージが込められている。
適材適所という言葉通り、
私には歌人の世界とは別にふさわしい職場がある。
私はいまの職場でもうちょっと頑張ってみようと思った。
私は父と言い争いになり、泣きながら家を飛び出した。
痛いところをつかれて自分の未熟さに惨めになっていた
ずんずんと歩いて気づいたら、
シャッターが続く灯だけがにぎやかな夜の商店街にいた
泣き疲れて深くため息をついた、そのとき。
耳を澄ますと誰かの歌声が聞こえてきた。
その歌声の方へ歩み寄っていくと
人だかりの中で見知らぬ少女がギターで弾き語りをしている。
少女は背格好からして中学一年生くらいだろうか?
まだ少しあどけなさが残っている。
でも声は澄んでいて、
ミュージカル女優のように見る者聴く者を圧倒させる。
歌詞に注目して聴いていると
まるで私の憧れの世界を心体で感じられる情景が浮かぶ
自由で、清々しくて、温かい。
「私はこういう世界を目指せばいいんだ」
また一つ、夢を具現化する材料を得た。
また一つ、強くなるための資材を得た。
帰ったら、父に謝ろう。
そして、私の「したいこと」を素直に宣言しよう。
未熟なところがあるなら、それを活かせばいい。
そんなことをあの少女は教えてくれた。
人生に色があるなら、きっと、私の今は水色だ。
私の心には今雨が降っている。
過去の恋に未だにすがりついているのが今の私の悪い癖
「あの髪型にあの黒のパーカーは彼だ」
と見知らぬ誰かに好きだったあの人の面影を重ねる。
でも、いつも空振り。
会えるはずがない。
私たちは出会うべくして出会った二人じゃないから。
人生に色があるなら、私のいつかはオレンジ色であってほしい。
私の心に夢の花を咲かせたい。