もし悩んでる君に私の想いを伝えられるのなら
「相談に乗るよ」が一番適切かもしれない。
だけど私はこう伝えたい。
「君の目の前にあるそのイスは
君の中の苦い思いを吐き捨てる権利を与えるツールだよ。
そこに座れば心のモヤモヤの霧が晴れるから。
小さな勇気を持った時に少しだけだけでも話してみて。
私はそのイスに出会えなかったから、
君には私の二の舞になってほしくないから」
無知なある少女がこの田舎町で育った。
彼女は「都会」を遠い国のように思っていた。
それを身近に感じるのにさほど時間はかからなかった。
ある日、年上のある男が少女に恋を教えた。
その日、年上のある男は少女を旅に誘った。
親にこの旅を内緒にして少女は彼の誘いに乗った。
少女は親にとがめられることを知らなかった。
彼は正しいと少女は思い込んでいた。
無知という致命的な欠点が身から出た錆だった。
少女を旅に誘ったある男は目的地に着いた数日後に、
姿を消した。
少女は涙が枯れるまで泣いた。
そして、彼女は悟った。
「何も知らないならば、経験を身につければいい」
この場所で、彼女は、ある男によって少女を卒業した。
「あと5分か」
そう思ってため息をつきながら、
時計の秒針を目で追いながら長針が『8』に近づくのを
そっと見つめる。
今は国語の試験の終盤で、
私は分からなくて飛ばした漢字の問題に再び頭をひねる
時計を見ていれば思い出すだろう。
あの日、あの時、小説で読んだあの漢字を必死に具現化する。
でも、頭に浮かぶのは漢字ではなく小説の内容。
あと1分で長針が『8』にたどり着くと思うと、
今すぐにでもあの秒針を抜き取りたくなる。
秒針さえなければ時計は回らないだろうと
そんな余計なことを思いついた30秒前。
思い出した!
「抜擢(バッテキ)」だ!
急いで書いたその字は意表を突いた新しい漢字に見えた
「物書きとして職に就きたい」
毎日そんな思いが溢れてる。
小説を読むのも詩を書くのも楽しいけど、
仕事にするには難しい。
そんなのわかってるけど、
『自分の世界で誰かを楽しませたい』
その溢れる思いは案外自分自身の原動力にもなる。
物書きに限らず、
芸術や音楽、ファッション、スポーツも
次の階に進みたいという向上心も生む。
ライバルは多いけど、その分やりがいもある。
そんな世界はどの業界でも溢れる思いからできている。
「キスしてみる?」
そんな君の一言で、あの秘密の時間は始まった。
今までは単なる友達だったのに、
君の勇気ある一言で一気に距離は縮まった。
ミルクティーのような甘く少し渋い初キスの味は、
まだ子供の私たちには早すぎた。
もう終わった恋だけど、
背伸びした大人の時間を私は一生忘れられないだろう。
あの頃の心のザワザワした経験は
外見だけ大人になった私の寂しい時の優しい相棒。
次の恋が始まったら、
あの頃の恋は手本になるだろう。