桜散る頃には私の心は強くなっているだろうか?
君が旅立ってしまい、ひとりぼっちになったいま、
二人の思い出を強みに変えられるなら、
この満開の桜に祈りを込めよう。
二人の思い出がいっぱい詰まって咲き誇る桜。
彼らが散ってしまうならその花びらを
お守りとして握りしめていこう。
「僕はここにいるよ」
そう言ってくれている気がするから。
あの月だけは
誰よりも、ずっと前から私を見守ってくれている。
クラス替えで気の置けない友達が初めてできた日。
初めて恋の味を知って、失恋の苦味を涙で知った日。
親と大げんかして初めて夜の街を放浪した日。
いろんな「初めて」を知ったあの日の夜は君がいたから
喜びを分かち合ったり、
悲しみに砂糖を加えてくれたり、
やるせない想いに寄り添ってくれた。
新月で君がいない日はこの上なく辛かった。
でも、一度経験した事柄は教科書になるから
君がいなくても怖くなかった。
あの月だけは、
誰よりも、ずっと私を見てくれてると自負してる。
「もうすぐお別れだね」
沈む夕日を見てきみは潤んだ上目遣いでわたしを見る。
そんなきみにわたしは呪文のように言った。
未来を危惧するのではなくワクワクさせることを。
「今日という日とお別れするだけで、
わたしたちはまた明日会えるよ、きっと。
不安なんて必要ないさ。
必要なのは、明日はわたしと何を話して
何をするか練ることなんだよ。
どちらかの命が崩れるときは突然だけど、
きみには悔いなく生きて欲しいから、
楽しい過去を抱いて眩しい未来に期待をして欲しいな」
もし1つだけ得ることができて1つ失うものがあれば、
私は大好きなあの人との間に生まれる絆を得て大切にしたい。
目に見えないけど、未来を春らしく生きたい。
そして、引き換えに失うものがあるなら
私がツラい思いを繋いでいる因縁のアイツとの鎖を切りたい。
目に見えないけど、未来の冬らしさを払拭したい。
冬を脱ぎ捨てて、春を着飾る。
そんな未来を私は得たい。
あなたとの別れの季節が顔を出した。
今でもあなたは笑顔で私たち二人だけのこれからを
当たり前のように望んでいる。
もちろん、私もあなたと離れたくないし、
本当は、私はあなたの姉にあたるけど、
それは言っちゃいけない気がする。
あなたとのこの別れが、
私と離れた先にいるあなたの幸せを後押しするはず。
エイプリルフールの今日だから言える。
最後に少しの本当を残して。
「私はあなたの翼を傷つけた。
そんな私にあなたとそばにいる資格はない。
いつかあなたがまた、元気に空を飛べる日が来るように
あなたの翼の傷を治してくれる人に出会えますように」