テーマ 時間よとまれ
「ザ・わーるどぉぉおお!」
目の前で弾ける閃光にプレイヤー2が倒れる。
「わーるどー!」
旦那の真似をしてキャッキャと声をあげる息子は多分何のことかわかっていない。
「あー、もう一回!」
雨の休日はなかなか骨のあるローグライクゲームに家族皆で挑む。
私だけが動いて他の皆の時間が止まってしまったら、それは私1人だけが生きていることと変わらない。だから時間は止まらなくていいけれど、この皆が笑っている たわいも無い時間は永遠に続けと思う。その瞬間は確かにある。
※ ザ・ワールド 人気漫画の時を止める異能力
※ ローグライクゲーム 全滅すれば最初からやり直して何度も挑むゲーム。だいたいランダム生成のダンジョンものが多い。
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テーマ 大事にしたい
それでもだ
楽しいと 思える時が あれば勝ち
夜空舞う 君らも見るか 渡り鳥
衛星が 写した我らの 輝く国
暗闇を 恐れる姿が 詰まっている
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また、来春にね。
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ツバメ去る(玄鳥去)の季節。燕や大型の鳥は基本昼間に渡るけれど、より小型の鳥は夜間に渡るらしい。
星が一等星くらいしか見えない闇はいいけれど、街灯がないくらいの田舎にくると、急に暗闇を歩くのが怖くなる。鳥目なんて言葉がありながら(鶏は視力よくないらしいが)夜の渡り鳥より、よほど暗闇を怖がる人間の明かりを彼らはどんな気持ちで眺めるんだろうな。
なお、空に溶けるような全面ガラスのビルはバードストライクの原因になるらしい。知らずにビルのガラスが時に夜景を含む風景を写すのを美しいとさえ思っていた。(いや困ったことに美しいは美しいのだ)
でも、また春に無事に来てほしいと願うのは偽善かなと空を仰ぐ。
わたしたち だけの秘密と 小指出す
他所様の レンゲ畑も 秘密の花園
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雑木林の端を覗き込んで、丸太橋を渡り、木の根の階段をくだったその先に、一面のレンゲ畑があった。あまり人目につかないその場所は、所有権なんてわかっていない幼女だった私達にとって、宝石箱みたいなものだった。あの場所、開発されちゃったかなぁ。
見ることが減った気もしますが、白詰草もレンゲも田んぼに農家さんが植えてくださるのを見るとウキウキした気持ちになります。
泣いたなら すっきりしよう 天高し
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天高く馬肥ゆる秋の慣用句って、のほほんとしていいよねと思っていたのですが、由来調べたら全然のほほんとしていなくて愕然としました。
元々は異民族との国境を守る友に対しての詩で、騎馬民族である異民族の要塞にいる馬は秋で肥えるから、掠奪が酷くなる。注意しろということだったらしい。
そう思うと雨後に晴れ渡る秋の空のように泣いたら前を向こうという意味で書いた俳句でしたが、泣いたところで解決してるわけではないのだから、落ち着いたら向き合って頑張れみたいな意味になっちゃうのかしらね?
おばあちゃんからのLINEはちょっとした暗号のようだ。
<🌾🤴🍵🎭🛍️🙏
絵文字を覚えたおばあちゃんは、確実に私や母より絵文字を使う。寧ろ絵文字しか使わない。
いね、おうじ、おちゃ、かめん?後半は買ってきてだろうなぁ。お茶、お茶か……
帰り道、スーパーに寄って茶葉売り場で商品を眺める。
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頼まれたほうじ茶パックとおばあちゃんの好物である餡付きの団子を入れた鞄は、不思議と少し軽く感じた。
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敬老の日記念。スタンプもお好きでした。