少しだけ 無害そうな老婆になれば
夕立に立ち尽くす君に かけてあげられるのに
ビニール傘の 柄を握る
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(ちょっと、この歳になると傘も重くてね。代わりに差して持ってくれないかしら、とかさ。)
それなりに仲の良い異性の友達が雨で困っている時に、誤解されたくないだろうし、かといって受け取ってはくれないだろうしと悩んだ記憶があります。大学ぐらいになったら、普通に入ってきなよと言ってましたが、思春期における、あれの正解は何。
相合傘って江戸時代からあったんですね。和傘だろうし、油紙の匂いも想い出になったりしたのかな。相合傘もその落書きもてっきり昭和の文化かと思っていました。同じ落書きならコックさんの落書きが好きです。シュールで可愛い。下部分が傘を逆にしたみたいですよね。
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寝る前は、正解はカンタか?カンタしかないのか?と思っていたのですが、起きて思いました。時間があるか尋ねてコンビニか何かで傘買って来てあげれば良かったのでは。
あ、でも、それやろうとして近くに雑貨屋しかなかったため、ATフィールド柄のネタビニール傘を渡すと言う半嫌がらせをしちゃったことあったな…。「ありがてぇけどありがたくねぇ!」ってツッコミをくれた良いヤツでした。後で傘は返されました(いらねえ)
今は相合傘用の傘(一方にだけ長く広がる)を持っています。傘を上手くさすことができない幼児や、お年を召した方のエスコートに便利なんですよね。
今日も地球は私達のことが好きすぎて
地面から離してくれないの。
付かず離れずの月に戯言を言いながら
今にも地面にキスしそうな黄色い梅を買い
蜂蜜で煮る雨あがり
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テーマは落下。
梅子黄 うめのこきばむ の季節。
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たまに天邪鬼な性格が顔を出すので、
ネガティブなことが速攻心をよぎるお題だと
逆に書いてやるものかとなってしまう。
そういうわけで、参加者全私で、
落下…落ちて嬉しいもの選手権だ!
・落花生の花
・バンジージャンプ、スカイダイビング
・ジェットコースター等の絶叫系アトラクション
・叶う恋
・流れ星
・スーパーボール等の落下運動が楽しいおもちゃ
・厨二心が擽られる堕天使
・ワンダーランドに落下するアリス
・トトロの住む木のうろに落下するメイちゃん
・日照り後の雨
・クリスマスの雪
・晴れた日の桜の花弁
・まつぼっくり
・どんぐり
・しつこい臭いや汚れ
・増えすぎた体重
・欲しいものや光熱水費の値段
・話のオチ
…捻くれ心が満足しました。
未来は、時に不安で閉塞感があるとしても無限だ。
現在は、私の知覚しうるもの全てで
過去は、私の覚えてるもの、学習しうるものだけになる。
私は未来と現在を使って
文章という誰かが書いた過去を読むけど
読み終わった私に残っているのは、きっとその誰かとは違う。
今夜作る予定の酢豚は
レシピを覚えた私の過去からできる未来で
それを食べるだろうあなた達の過去に残り得るのかしら。
私が覚えている過去のあなたと
あなたが覚えている過去のあなたとは違うから
未来のあなたが味わえる時が嬉しいんだよ。
あなたが覚えている過去の私は
私が覚えている過去の私とは違うから
未来のあなたに残る私が少しでも良いものであれば良いと
祈りながら微笑むんだ。
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漏斗から 振り返りたいものだけを 漉したいと
願って両手 受け止める未来
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(どんな肩書きやスキルの人間かの未来ではなくて
どんな親切な行動ができて、どんな言葉をかけられる人間か
の未来なら、何者でもない私でも心がけられるのかな。)
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未来は基本考えると不安になっちゃう人間ですが
宝くじが当たった未来の皮算用してる時間は、割と好きです。
一年前の今頃に
心配していたこと
半分は乗り越えてるな。
楽しんでいたこと
いぬうえくん達の本に出会ったのも
炒めたトマトと麺つゆの相性の良さに気付いたのもそう。
ちゃんと今も好きだ。
一年後の今頃に
今心配していること
少しは乗りきれているかな。
今、いや今日に嬉しかったこと、面白かったこと。
少しでもたくさん覚えていたいな。
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夜22時前にも関わらず宅配業者さんが配達しにきてくださって申し訳なくもありがたかったこと。
朝顔の花芽がついていたこと。
伊右衛門のレモネードが美味しかったこと。
寝坊できたこと。
心がざわついて
本棚を 整理しようとした。
やがて訪れる静寂 頁をめくる音
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好きな本、好きな漫画、生きたその時によって違うけれど
物覚えが悪い私が、ヒロインの名前を覚えている宮部みゆきさんの「蒲生邸事件」は、やはり好きなんだろうなぁ。
大人になってから出会った、幼年童話きたやまようこさんの「いぬうえくんとくまざわくん」シリーズも好きだ。
ありがとう。あなた達にまた会いたくなったよ。
思い出せない君達の本も、それがライトノベルであれ、なろう系小説であれ、漫画であれ、恋愛小説であれ、エッセイであれ、詩集であれ、絵本であれ、雑学本であれ、頁をめくることだけに夢中にさせてくれた全ての本が、私の好きな本。