この方が過ごしやすいわと嘯いて
あいまいな空に帽子脱ぐ
雨雲レーダー睨みつつ
図書館へ急ぐ返却期日
寝入りばな 水気を含んだ風受けて
布巾のように 空気絞る夢 梅雨の月
___________
同じ降るか降らないかの曖昧なら狐の嫁入りが好きですが
きっと語感的には降りそうで降らない天気なのかな。
雨の匂いが 地面からする
彩度を空から吸い取って
色を放つやあじさいの群れ
____________
何も思い付かなかった代わりに紫陽花豆知識は増えた笑
紫陽花は中国語の漢字からなのは知ってたけど紫陽花自体はガクアジサイが日本原産で西洋で品種改良されたのが逆輸入されたのは知らなかった。日本語のあじさいの語源は集まる藍からなんだとか。
ガクアジサイ、ヤマアジサイは盛夏まで咲くから浴衣に紫陽花柄があるし、戦前は着物で季節先取りしましょうなんて圧もあんまりなかったとか。
土壌のpHで色が変わるのは知ってるけど土壌のアルミニウムが溶けるか否かだからなんだとか。
紫陽花の葉に毒があることは知ってたけど、その毒成分は青酸だのアルカイドだの言われてて未だに不明、かつ場所も葉に限らず不明なのも知らなかった。
紫陽花にまつわるおまじないの風習が各地にあることも知らなかった。紫陽花守りだの、紫陽花縁起だの。言われれば半紙に包まれぶら下げられた紫陽花見たことがあるようなないような。子沢山で働き者の蜂の巣を玄関に吊るすと縁起がいいという風習が先にあって、蜂の巣に似てる紫陽花に変わったんだそうな。
通常挿木で増やすという紫陽花の種も風にのる小ささで興味深かったな。ツツジとかもそうだけど、意外と種を知らない園芸種って多い。
コロナ禍で手水舎に紫陽花を浮かべることで始まった花手水は、本来、草花の露で身を清めるという別の言葉だったとかも知らなかった。
___________
紫陽花浮かべた花手水
私の心も変わるかと
水底に沈む一円玉
嫌いばかりが渦巻く学校で
好きの純度を求めて、疑って、恋に恋した13の夏
誰しもが 私と同じ 一人だと
孤独な同志 大勢いる街
独特な広告
尖った服装のマネキン
裏通りの愛想のない小さな和菓子屋
いつか君と わかちあえたら
___________
街にはたくさんの人がいるのに、孤独を感じる。
でも一人で行動している人も多いから
孤独なのに惨めな気にならない。
都会の好きな側面だ。
だからかな
惨めさを紛らわすためではなく
ただ君とまた来たいな。
君の感想がききたいんだ。
あの変な看板とかさ。
やりたいこと 竦んで舐めた アイスクリーム
___________
やりたいことをするためには、努力と自由な金と自由な時間と健康と、時には運も才能もいるし、時には責任も伴うと知っているから、そうお題を出されると やりたいことなんざなくてもいい!と叫びたくなる。
それでもやりたいことを思いついたあなたには拍手喝采を
できない理由がチラついて尻込みしたあなたに握手を
そんなあなたも私もこのアプリで書きたい欲を満たしてる
やりたいことをやっていない訳ではないのだ。
私なんぞ、アイスクリームも食べちゃったしな。