自分自身の力不足や、自分にだけ降りかかる不幸には、よく最悪だとこぼすけど、自分の大切な人に不幸が降りかかることは、想像するだけで、最悪だなんて言えない程に絶望してしまう。
だからサイアクで済んでるうちは最悪じゃないよね。と言い聞かせて今日は眠ろう。
サイアクと 吐き捨て 次の 一手読む
読めぬとも腹をくくろう
眠れなくとも笑ってやろう
目を見張る 2人だけでの 秘密なら
甘かったろうな きけない疑惑
高校生の時、憧れの数学の先生がいた。
美しい数式を見るとエレガンツとかこぼしちゃう人だった。
但しイケメンに限るの恩恵を享受している人でもあった。
質問には丁寧に答えてくれるところも人気の先生であった。
そんな先生の携帯の待受画面が偶然目に入った。
制服女子の18禁なアニメ画だった。
きっと私の見間違いだ。
もしくは誰かの悪戯だ。
いや、もしかしたら広告が見えただけであってくれ。
生徒の没収品であっても良い!
誰にも言えない秘密は 誰にも言えないのだ。
何か特別な能力や過去が無くたって
面白くもなければ
誰かや自分を傷つけるだけなのが目に見えていて
言わないものの1つや2つ
そりゃあ、あるよね。
家の風呂場とかトイレとか
ある程度狭い部屋は寧ろ好きかもしれない。
壁に身体があたれば安心する。
ここで重要なのは自分で自由に出入りできるかどうかだ。
そうだよな?猫諸君?
…いや、無臭と適温と明かりと別に広い物置きも必要だ。
ニンゲンは欲深くてすまないな。
ところで、君達のお仲間なのかもしれない
ネコ型ロボットが押し入れに住んでいるらしいのだが
これは虐待にあたらないのだろうか。
何?あんたが快不快に思うことが
必ずしもアタシらと同じとは限らない?
そうニャンだよな。
アフレコするより聞き耳頭巾が欲しいような
全く欲しくないような
気に入った ダンボールから 覗く毛皮
ぼやいて愛でる 下弦の月夜
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なお、ネコ型ロボットが一緒に寝ないのは、寝返り等でその重量による不慮の事故を起こさないためもあるらしい。
憧れのカプセルホテルも法律上鍵がかけられず危ないから女性基本禁止らしい。
このアプリ関係で調べて新しいことを知るのも一興ですね。
※最後の詩?を折角なので語呂良く変更。下弦の月でも後2日で新月の月はなかなかでてこないですね。顔見せてくれ。
答えが怖くて尋ねられず 心の中で繰り返す
ゴメンと言わせたあの人へ まだ好きでいてもいいですか
失恋と 書くならいっそこの心 失くなってくれ 次に会うまで
正直なこととは、誰にとっての美徳だろうか。
公然と事実を指摘して人を侮辱したものは罪に問われるこの国で、男は、この女性客が大勢を占めるカフェには不似合いな僕の姿を見て、ただ、眉をひそめて目を逸らした。
「何か、ご用ですか。」
知り合い曰く悪役の三下に居そうな顔面の僕が、単身で注文もそこそこに聞きたいことがあると言い出したのだ。警戒は尤もなのかもしれない。ただ客商売の割に態度が正直な男だと少し苦笑いしながら、一枚の写真をスマホに表示させる。そこには、おおよそ僕とは不釣り合いな美女とのツーショットがあった。
「この写真の女性をご存知ありませんか。」
「知りません。」
僕の質問に食い気味に答えた男の瞳は泳いでいる。態度が正直でも言葉が正直とは限らない。
「僕、この人に大金をお貸ししたんです。」
そう言った途端に男と目が合った。戸惑っているようだ。一般的に金を貸した側が悪者扱いされやすいことを思い出して付け加える。
「お金を貸せば、彼女の父の病気を治せるかもしれないと言われたので…」
目を伏して唇を噛む。男の目にさっと同情が宿ったかと思うと次第に眉毛が下がっていった。男はしばらく逡巡した後、その女なら昨日雇ってくれと言いにきたとぼそっと教えてくれた。
「それで。なんで逃げたの。」
問い詰めてみれば、写真の美女改め“義理の妹”はため息をついて首を振った。
「父さんに頼まれたのよ。だってそうでもしないと、みーんな効果のない怪しい治療法にお金を注ぎ込んでさ、兄さんの学費もアタシの学費も払えなくなるじゃない。」
思わずまばたきを忘れた。僕も後妻の義母も確かに藁をも掴む気持ちで眉唾な話であっても色んな人の話を聴いていたから、正直義妹や父の疑念が完全に的外れだとは言い返せない。
「じゃあ治療費は…」
「治療費じゃなくて学費ね。今の病院の治療費は保険で賄えるし、兄さんから預かったお金はもう大学側に払ったよ。生活費はここのバイト代でどうにかする気だったし。」
3人のため息が重なった。
「父もだけど、正直に言ってくれたら良かったのに。」
僕が愚痴ると義妹も怒ったように言った。
「アタシも正直さ、父さんに一生のお願い使われなかったらさ、学費なんかより少しでも可能性のある治療とやらに縋りたかったもの。」
義妹の声が湿っている。
「正直に母さんと兄さんに相談したらさ。2人にも、学費を、選ぶ選択を、背負わせちゃうじゃない。」
言葉を失った僕たちを待っていたかのように、あー良かったと男の気の抜けた声が響いた。態度が正直な男はこの店の店長だ。
「あんたら、兄妹だったの。詐欺師を雇っちゃったかと思ったし、実はお兄さんがストーカーだったらどうしようかと思ってた!」
そう言いながら、僕達に閉店後の店を貸し、どちらかが悪者である場合を見越して同席までしてくれていた彼は、誠実な人柄でもあるのだろう。
「申し訳ないです。兄妹と言っても信じてもらえないと思いまして。」
嘘は言っていなくても誤解を生ませたのは事実だろう。僕が慌てて謝ると、男はこちらを真正面から見つめて言った。
「あんたら、こんなとこで泣いて喧嘩している場合じゃないだろ。1秒でも早く親父さんとこ行って、たくさん話をしてやんな。」
僕と義妹は、顔を見合わせて、店長さんに深くお辞儀をして立ち上がった。
終わり
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小説もまた難しいですね。ちゃんと書ける人凄いな。
一口に正直といっても
相手に、相手にとっての不利益を隠さない正直を求める心
相手に、相手にとっての不満を隠さない正直を求める心
自分の不利益を他者に隠さない正直を自分に言い聞かせる心
自分の不満を他者に隠さない正直を自分に言い聞かせる心
どれも違うものだよね。
というところから出発したのですが全く書ききれている気がしない。
正直という言葉は方正質直(ほうしょうしつじき)という仏教用語から来ているそう。正しくしっかり素直な真っ直ぐな心向きのことだそうですが、正しくとは、素直とはと禅問答になってしまいそうだ。
正直が使われる諺では「三度目の正直」が好きだな。人事を尽くして天命を待つのと同じ匂いがする。