7/20/2025, 2:50:09 PM
期待された言葉
成し遂げた目標
ほめられた事柄
虐げられた記憶
喜んでくれた顔
悲しませた人間
全部過去のこと
執着せず強く生きるしかない
自分自身を守るためには
それしかないと思うから
[今を生きる]
7/16/2025, 12:23:14 PM
車から降ろされてベビーカーに積まれる私
陽射しが強くて、屋根を広げてくれと訴え泣く。
慌てて母親が日陰を作ってくれた
それでも眩しくて、眩しくて次第に目が覚めた。
起きたそこは親が選んでくれた日当たりのいいワンルーム
快適も不快も親が用意したものだと思うと
なんだか恥ずかしくなり、
せめてもの反抗にカーテンをしめた。
[真昼の夢]
7/14/2025, 11:42:01 AM
愛用の虫取り網を片手に、
僕は草と土の匂いの中を駆け回った。
顔にかかる蜘蛛の巣を払って、
草に足を取られ、転びながら探検する。
こめかみやら鼻先やらを通って顎に汗が流れる。
唇がなんだかしょっぱい。
夕暮れ。
涼しい風が木々の間を通り、雨の匂いがしてきた。
そんな中ヒグラシが静かに鳴く。
カナカナと鳴る林の中に包まれた
かごの中の一匹のセミは、
場違いにもミンミン鳴いていた。
「もう帰るから逃がしてあげる」
手の中で小さなセミは震えていた。
あぁ、怖かっただろう。
仲間はずれにさせてごめんね。
夕立の降る林の中で、
セミの声がパタリと止み、
葉が水を弾く音だけが聞こえる。
僕はとうとう一人ぼっちになったことを知った。
[夏]
7/8/2025, 11:51:59 AM
目に入るもの全て煌めいていた
私は、それらを愛していた
けれど、近寄るほどに
醜く、汚いことを知った。
近付いてしまったから
知ってしまったから
輝きは失われた。
[あの日の景色]
7/7/2025, 2:01:36 PM
この先に出会う誰よりも
思い出の中の私を愛して欲しい
忘れないでいて お願い
[願い事]